ベック、デヴィッド・ボウイをカヴァーした映像を360度ヴァージョンで公開
2013.02.21 22:00
3月13日に10年ぶりのニューアルバム『ザ・ネクスト・デイ』を発売するデヴィッド・ボウイだが、彼の1977年の名曲“サウンド・アンド・ヴィジョン”を歌手のべックが総勢160人のミュージシャンと共にカヴァーしたことがDavidBowie.comで発表となった。その模様を特設サイトにて360度で体験できる。
特設サイトはこちらから。
http://www.hello-again.com/beck360
160人のパフォーマンスの様子は360°全方向で撮影され、視聴者は映像の方向や位置をリアルタイムで変えることができる。また、音はバイノーラル録音され、映像と連動して変化していく。バイノーラル録音とは、人間の頭がい骨、耳、鼓膜を再現したダミー・ヘッドなどを用いて音を記録する方式で、音の左右の広がり方だけでなく前後感や上下の動きまで、その場に居合わせたかのような臨場感で再現する。さらに、パソコンの画面を覗き込む視聴者の顔をWEBカメラが認識し、映像と音がその動きに応じて調整される。
また簡易版の映像もYouTubeで公開されている。
オーケストラのアレンジを手がけ指揮したのはべックの父親でアレンジャーのデイヴィッド・キャンベル。原曲は1977年に発表されたボウイのアルバム『ロウ』の1stシングルで、全英チャート3位を記録。べックは、3分ほどのこの曲を分解・再構築し、9分以上もある壮大な曲に仕上げている。オーケストラ以外にも数々のドラムセット、9人エレキ・ギタリスト、シンセ、テルミン奏者、ヨーデル歌手、合唱団が参加し、ハープ、ノコギリ、世界中の打楽器も使用されている。