元アイアン・メイデンのドラマー、クライヴ・バーが他界。享年56歳
2013.03.14 21:00
アイアン・メイデンの元ドラマーのクライヴ・バーが他界した。享年56歳だった。
クライヴは1979年にバンドに加入し、ファースト『鋼鉄の処女』、81年のセカンド『キラーズ』、82年の『魔力の刻印』制作に参加したが、その後、脱退し、様々なプロジェクトに関わることになった。ただ、2000年代に入ってからは、難病の多発性硬化症を発症し、車椅子での生活を強いられていた。クライヴは睡眠中に息を引き取ったと報じられている。
アイアン・メイデンのオフィシャル・サイトでオリジナル・メンバーのスティーヴ・ハリスはクライヴが「素晴らしい人物で、初期アイアン・メイデンの駆け出しの頃に貴重な貢献をしてくれた類稀なドラマーだった」と偲んでいる。
「これは本当に悲しい知らせだね。クライヴは俺たち全員にとっての旧友だった。バンドのメンバーや関係者全員にとって悲しい日だし、パートナーのミミとご家族には心からのお悔やみを申し上げます」
ヴォーカルのブルース・ディッキンソンは次のように回想している。
「クライヴに初めて会ったのは、クライヴがサムソンをやめてアイアン・メイデンに入った頃だったんだ。すごくいい奴だったし、人生を最大限まで生きた人だと思うよ。多発性硬化症が本当にひどくなった時だって、笑い飛ばしてなんとも思わないセンスを忘れなかったしね」
オフィシャル・サイトで訃報が伝えられると、様々なミュージシャンも追悼の意をツイートしている。フランク・ターナーは「アイアン・メイデンのオリジナル・ドラマーのクライヴ・バーが亡くなったと知ってあまりに悲しい。『キラーズ』は自分が初めて買ったアルバムだった。今日、大音量で聴くつもり」と偲んでいる。
その一方でメガデスのベースのデイヴ・エレフソンはクライヴへの思いを簡潔に「どの時代を通しても一番好きなメタル・ドラマー」と言い表している。
クライヴはロンドン東部で1958年に生まれ、アイアン・メイデンに参加するまではサムソンのドラマーとして活躍していた。
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