デヴィッド・ボウイ、新作のレコーディングがほぼ一発録りのように行われたことが明らかに

デヴィッド・ボウイ 最新作『ザ・ネクスト・デイ』

3月13日に10年ぶりとなる新作『ザ・ネクスト・デイ』をリリースしたデヴィッド・ボウイだが、同作のレコーディングに参加したドラマー、ザッカリー・アルフォードが布袋寅泰のツアー参加のため来日を果たし、インタヴューに答えている。

ザックは『ザ・ネクスト・デイ』で、ボウイの1997年作品『アースリング』以来、2度目のスタジオ・レコーディング参加となったが、その様子は『アースリング』の時とはまったく違うものだったという。

「今回の『ザ・ネクスト・デイ』のレコーディングは『アースリング』のときとはなにもかもちがったよ。あのときのテクノロジーとコンピューターを駆使した最先端のレコーディングとくらべると、『ザ・ネクスト・デイ』のレコーディングは90年代以前のオールド・スクールなやり方と言ってもいいものだった」

「厳密な意味での一発録りじゃないけど、それに近いものだった。ほとんどの曲がスタジオで1~3テイク録っただけじゃないかな。時間を重ねてコンピュータ上で綿密に音の追加や抜き差し、加工をしていった『アースリング』のレコーディングとは対極だった。そしてその一発録りみたいな演奏がほとんどなんの加工もされずにそのままレコードに記録されてる。『ザ・ネクスト・デイ』はとても勢いがあると同時にオーガニックな感触の作品になったと思うよ」

「デヴィッドはとてもクレバーな人だし、いつも物事をよく考えてる。いまのポップ・ミュージックがどれも加工されすぎたサウンドになっている中、人と違うことをやりたかったんだろうし、いまだからこそオーガニックなサウンドに立ち返る意味は大きいって思ったんじゃないかな。それに、彼のこの前の『ヒーザン』と『リアリティ』があまりにも洗練されたサウンドだったから、ちょっと違う感触の音にもしたかったんだと思う」

依然としてライヴ/ツアーの可能性については明らかになっていないが、ザッカリー・アルフォードもライヴとツアーの予定は?という質問に対し、「なにも聞いていないし、知らない」と答えたという。

ザッカリー・アルフォードは、2013年3月15日(金)市川市文化会館 大ホール[千葉]から5月19日(日)フェスティバルホール[大阪]まで全国22会場24公演で行われている「TOMOYASU HOTEI Rock'n Roll Revolution Tour 2013」に参加している(インタヴュー:吉村栄一)。

『ザ・ネクスト・デイ』の詳細は以下の通り。

デヴィッド・ボウイ
『ザ・ネクスト・デイ』
完全生産限定盤「デラックス・エディション」:SICP 30127 ¥2800
通常盤「スタンダード・エディション」:SICP3788 ¥2520
3月13日発売予定
Standard
1.The Next Day ザ・ネクスト・デイ
2.Dirty Boysダーティ・ボーイズ
3.The Stars (Are Out Tonight)ザ・スターズ
4.Love Is Lostラヴ・イズ・ザ・ロスト
5.Where Are We Now?ホエア・アー・ウィ・ナウ?
6.Valentine’s Dayヴァレンタイン・デイ
7.If You Can See Meイフ・ユー・キャン・シー・ミー
8.I’d Rather Be Highアイド・ラザー・ビー・ハイ
9.Boss of Meボス・オブ・ミー
10.Dancing Out In Spaceダンシング・アウト・イン・スペース
11.How Does the Grass Grow?ハウ・ダズ・ザ・グラス・グロウ?
12.(You Will) Set the World On Fireセット・ザ・ワールド・オン・ファイア
13.You Feel So Lonely You Could Dieユー・フィール・ソー・ロンリー・ユー・クッド・ダイ
14.Heatヒート
Deluxe
15.So She ソー・シー
16.Planプラン
17.I'll Take You Thereアイル・テイク・ユー・ゼア
18 God Bless The Girl ゴッド・ブレス・ザ・ガール(ボーナストラック)