ポール・マッカートニー、ボナルーのMCで会場の大麻の匂いについて語る


ポール・マッカートニーは6月14日にボナルー・フェスティヴァルにヘッドライナーとして出演したが、その際MCで会場から漂ってくる大麻の匂いについて言及したという。

セットはザ・ビートルズの"エイト・デイズ・ア・ウィーク"、それに続いて1974年のポールのウイングス時代のヒット曲"ジュニアズ・ファーム"というレア曲を取り上げ、そこからビートルズの"オール・マイ・ラヴィング"とウイングスの"あの娘におせっかい"をいきなりたたみかけてくる展開で幕を開けたと『ビルボード』誌は伝えている。

その後も、ファンの間で人気の高い曲や("恋することのもどかしさ"、"エリナー・リグビー")、他のアーティストへのトリビュート("フォクシー・レディ"でジミ・ヘンドリックス、"ヒア・トゥデイ"でジョン・レノン、"サムシング"でジョージ・ハリスン)、そして名曲("レット・イット・ビー"、"ヘイ・ジュード"、"イエスタデイ")をまんべんなく取り上げる3時間弱の内容になったという。

くだんのMCは、セットを半分ほど終えたところで、ポールが大麻の匂いについて言及し、「結構、上物の草の匂いがするなあ。一体、僕になにをしようとしてるんだよ!」と観客に訴えたと報じられている。

今回のセットの内容はほぼ現在のツアー、アウトゼア・ツアーの内容と同じだったが、ポールが折に触れて披露するMC(『レット・イット・ビー』が初めて買ったアルバムだったと数年前にポールに打ち明けた時のロシアの国防大臣の口調のモノマネや60年代のジミ・ヘンドリックスのライヴでジミが「チューニングがおかしいからエリック、ちょっと助けて」と観客として来ていたエリックにお願いした時の話など)も披露していたという。また、"死ぬのは奴らだ"の火炎装置と花火には一際大きな歓声が上がった。

また、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』からの"ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト"や"ラヴリー・リタ"など、ポールのツアーでは初のお目見えとなるナンバーも披露された。なお、リハーサルでは"ペニー・レイン"や"マジカル・ミステリー・ツアー"も披露していたというがこの2曲は実際に演奏されなかった。

セットリストは以下の通り:
Eight Days a Week
Junior's Farm
All My Loving
Listen to What the Man Said
Let Me Roll It/Foxy Lady (instrumental)
Paperback Writer
My Valentine
Nineteen Hundred and Eighty-Five
The Long and Winding Road
Maybe I'm Amazed
I've Just Seen a Face
We Can Work It Out
Another Day
And I Love Her
Blackbird
Here Today
Your Mother Should Know
Lady Madonna
All Together Now
Lovely Rita
Mrs. Vanderbilt
Eleanor Rigby
Being for the Benefit of Mr. Kite
Something
Ob-La-Di Ob-La-Da
Band on the Run
Back in the U.S.S.R.
Let It Be
Live and Let Die
Hey Jude

Encore:
Day Tripper
Hi Hi Hi
Get Back

Encore 2:
Yesterday
Helter Skelter

Encore 3:
Golden Slumbers/Carry That Weight/The End