元ストーン・テンプル・パイロッツのスコット、チェスターへの怒りはないと語る

元ストーン・テンプル・パイロッツのスコット、チェスターへの怒りはないと語る

元ストーン・テンプル・パイロッツのスコット・ウェイランドは、現在ストーン・テンプル・パイロッツの新ヴォーカルとなっているチェスター・ベニントンに対しては特に怒りを感じていないと明らかにしている。

スコットは今年2月にストーン・テンプル・パイロッツからクビを宣告され、裁判も起こされているが、その後、バンドは新ヴォーカルにチェスターを迎え、新曲"Out of Time"をリリースすると5月からライヴにも乗り出すことになった。

『ビルボード』誌の取材に答えたスコットはチェスターが悪意をもってバンドに加入したとは思えないと次のように話している。

「俺はチェスターのことは昔から知ってるんだよ。(2001年の)ファミリー・ヴァリューズ・ツアーで一緒になってから親しくなったんだ。俺はチェスターが悪意をもってバンドに加わったとは思ってないよ」

しかし、バンドのロバート・ディレオとディーン・ディレオについてはそうとも言えないと次のように語っている。
「ディレオ兄弟は人を言いくるめるのが上手いからね。まあ、何が起きてももう珍しくはないんだろうけど……ああいうことをやるのは賢明じゃなかったと思うよ。合法性も確かめずにああいうことをやったことについては俺も驚いてるんだよね。バンド名を騙ってヴォーカルを雇い入れてライヴまで始めるっていうね。あのバンド名はまだ俺も権利を持っているのにね」

スコットはバンドに対して反訴を起こしていて、その中でバンドには自分を排除する正当な権利を持っていないと訴えている。なお、ストーン・テンプル・パイロッツでは昨年から1992年の『コア』の全曲ライヴを予定していたものの、その方針が二転三転したことでバンド内の対立を生んだといわれている。その後、ストーン・テンプル・パイロッツによる『コア』の全曲ライヴは中止となったが、スコットは突如ソロとして『コア』の全曲ライヴを行うことを発表、バンドは『コア』の演奏の中止をスコットに要求したが、スコットがライヴを決行したため、今年の2月にバンドはスコットの追放を一方的に発表した。

さらにバンドはスコットに対する訴訟を起こし、その中でスコットに対してソロ活動の宣伝のためストーン・テンプル・パイロッツの名前を使うことやライヴでストーン・テンプル・パイロッツの楽曲を演奏するのをやめるように訴えている。また、この訴えでバンドはスコットを追放した理由としてスコットの薬物依存の弊害や仕事にきちんとこないことなどを挙げている。スコットはバンドへの反訴で500万ドル(約4億9千万円)ほどの賠償金を求めているという。
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