トム・ヨーク、アトムス・フォー・ピースのUSツアーで僕はジェイ・Zだよと自己紹介

トム・ヨーク、アトムス・フォー・ピースのUSツアーで僕はジェイ・Zだよと自己紹介

アトムス・フォー・ピースはアメリカ・ツアーを9月24日のペンシルヴェニア州フィラデルフィアのリアクロス・センターでの公演から開始したが、トム・ヨークはセットの間、ほとんど何も喋らなかったものの、自身のことを「ぼくはジェイ・Zだよ」と自己紹介し、フリーについては「この人がビヨンセだよ」と紹介したと『ローリング・ストーン』誌が伝えている。

最新作『アモック』のサウンドはその計算された硬さやぎこちなさが特徴的だが、ライヴでは格段に生々しくオーガニックな演奏になっていたとのことで、それを体現するかのように“Before Your Very Eyes... ”はジョーイ・ワロンカーのドラムとマウロ・レフォスコのパーカッションによる性急なリズムを伴ったアフロ・ビートに突かれたサウンドとなって、非常にエネルギッシュなパフォーマンスになっていたという。

バンドは序盤から身体の動きがヒートアップしているようで、トムは頻繁に腰から上を左右に大きく揺らす動作を披露し、声は澄んでいながら幽玄にむせぶような声色を聴かせ、フリーは前方にベースを抱え込むような態勢で所狭しと衝動的に動き回る、いかにもフリー的なアクションを一貫して続けていたという。

また、セットの中ではトムとジョニー・グリーンウッドによる“Feeling Pulled Apart by Horses”やU.N.K.L.E.として制作した“Rabbit In Your Headlights”などのソロ・プロジェクト作品も披露され “Feeling Pulled Apart by Horses”はテンポがハードに変化しつつもしなやかさも残していて、バンドの代表曲のひとつとなりつつある手応えを残していたという。また、“Skip Divided”ではフリーがベースからピアニカへと楽器を変え、サウンドに隙間が生まれた分、余計に曲が跳ねるようなリズムを生み出していたという。

基本的にトムのソロ・プロジェクトではありながらも、パフォーマンスとしてはあくまでもバンド・メンバーによるコラボレーションであることが歴然としていて、各パートを合わせていくと余計に総体は増えていくような印象があったと『ローリング・ストーン』誌は評している。

当日のセットリストは以下の通り。
"Before Your Very Eyes"
"Default"
"The Clock"
"Ingenue"
"Stuck Together Pieces"
"Unless"
"And It Rained All Night"
"Harrowdown Hill"
"Dropped"
"Cymbal Rush"
"Skip Divided"
"Feeling Pulled Apart by Horses"
"Rabbit in Your Headlights"
"Paperbag Writer"
"Amok"
"Atoms for Peace"
"Black Swan"
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