カニエ・ウェストは10月9日に出演したアメリカのトーク・ショー『ジミー・キンメル・ショー』でのべつまくなしに語り倒してしまったため、パフォーマンスで出演予定だったアークティック・モンキーズの持ち時間がなくなってしまい、演奏できなかったという。
実はカニエにとってこの日の出演は因縁の出演で、この番組で先頃放映されたカニエのラジオ・インタヴューをパロディにしたコントにカニエは激怒して、その怒りのほどをこれまでにツイッターで表明していたという経緯があった。問題のラジオ・インタヴューはカニエがBBCのゼイン・ロウの番組に出演して行ったもので、カニエは出演時間の間びっちりゼインにほとんど質問を振る余裕さえ与えず、カニエは自身のファッション・プロジェクトや誇大妄想狂ともいわれる自身の性向、クリエイティヴな野心や現在のパートナーのキム・カーダシアンなどあらゆる話題について一人語りでひたすら語り倒したという。
このインタヴューを『ジミー・キンメル・ショー』ではコントにしていて、カニエ役の黒人の少年がスタジオでミルクシェイクを飲みながら「ヒップホップは現代のロックンロールであり、ヒップホップ・スターである自分たちこそが真のロック・スターであって、自分はその中でも最大の存在だから俺こそが最大のロック・スターなのだ」という実際にカニエが喋った発言を吐き散らしながら、それをインタヴュアー役の白人の少年がただうなずきながら聞いているというものになっていた。
これに対してカニエは「人のイメージを操作するメディアのマザーファッカー」などと激しくジミー・キンメルへの怒りを露わにしたツイートを行ったが、実際に番組に出るとジミーが折り目正しかったのとカニエの子供へのレザーパンツも用意していたせいか、結局、カニエもいつものように様々なトピックについて語り倒すことになり、話題はカニエの妻であるキムはハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに名前を入れてもらうにふさわしいというものから階級主義についてどう思うかなどといった内容に及んだという。
また『ジミー・キンメル・ショー』で放映された自分のパロディ・コントについてどうしてあれほど腹を立てたのかと訊かれると次のように答えたという。
「君は俺も知っている人間だからね、だから俺もあれこれ全部ぶちまけさせてもらうわけだよ、週間ニュースのうちのインチキ・トップ・ニュースのひとつひとつはどうなんだろうって。あるいはガセネタ・コントのひとつひとつがどうなんだ、床屋の噂話のひとつひとつがどこまで本当なんだって、有名人を動物園の動物扱いをしてそれでいいんだって思っている人たちの一人一人についてどうなんだっていうね。はたまた、自分の言ってることは本気じゃないからってフリをすればそれでいいんだっていうのはどうなんだって、あるいは自分の生き様も本気じゃないんだとか、自分の語っている夢も真剣じゃないんだっていうことで済ませるのはどうなんだっていうのがあったんだよね」
また、他に「メディアはクリエイティヴな人材を破壊するためにはどんなことだってやる、だから俺もメディアを破壊するためにどんなことだってやる」、「もし俺が自分は天才じゃないと言ったとしたら、それは俺が君と俺自身に対して嘘をついていることになるよ」などという発言などもあったという。
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