ほぼ毎年クリスマスの週に人気オーディション番組『X・ファクター』の優勝者がシングルをリリースするのに合わせて、それを阻止するキャンペーンも行われるようになっているが、今年はAC/DCの“地獄のハイウェイ”を1位にするキャンペーンがフェイスブックで展開された。

キャンペーンはフェイスブックで17万人のユーザーから「いいね!」を獲得したが、この週のシングル1位は『X・ファクター』の今年の優勝者サム・ベイリーによるデミ・ロヴァートの“スカイスクレイパー ～空を貫いて”のカヴァー・シングルが獲得することになった。サム・ベイリーのシングルは14万9千枚のセールスを記録したのに対して、"地獄のハイウェイ"は4万3千枚にとどまり、4位に終わったという。

しかし、これはこれで一つの快挙でもあるとイギリスのチャートをまとめているオフィシャル・チャーツ・カンパニーは次のように発表している。
「AC/DCは"地獄のハイウェイ"でバンドにとって初となるイギリスでのシングル・トップ10入りを記録しました。AC/DCはイギリスでは何度もアルバムではトップ10入りを果たし、3度1位にも輝いていますが、シングルでは1988年の“ヒートシーカー”の12位がこれまでの最高位となってきました」

また、フェイスブックでキャンペーンを張ったジョン・アンド・スティーヴィも次のようにコメントしている。
「みんなに敬礼。みんなのはたらきは最高位の礼砲にふさわしい。結果は、AC/DCにとってイギリスでのシングル・チャート最高位。素晴らしいじゃないか。1位ではないかもしれないけど、負けず劣らず歴史的な結果だよ！」