2月7日に開会式が行われたソチ冬季オリンピックだが、開会式への出演も噂されたタトゥーが開会式直前に行われたパフォーマンスに出演した。
パフォーマンスでタトゥーは世界的にヒットした"ノット・ゴナ・ゲット・アス"を披露したというが、このパフォーマンスの中継放送は行われなかったという。それまでもリェーナ・カーチナとユーリャ・ヴォルコヴァはリハーサルでロシアの選手たちと親交を温めている姿などをツイートしていたといい、リェーナに至っては「運営は最悪よ……アーティストなんかクソ扱いだから!」ともツイートしていたというが、そのツイートはその後削除された。
元々レズビアン的なイメージで有名なタトゥーだが、実際のパフォーマンスでは手を繋いだまま行われた。また、タトゥーはティーン・セックス、レズビアン、バイセクシュアルをほのめかすイメージ展開をしてきたことで知られているので、欧米のメディアではタトゥーの起用について驚きを伝えていた。ロシアでは反同性愛宣伝法が昨年から施行されていて、これを人権抑圧として、オバマ大統領など各国の首脳が開会式への参加を見送るという異例の事態にも至っていた。あるいはタトゥーの起用は運営側やロシア当局側の、決して同性愛的なイメージがロシアでは弾圧されるわけではないという意向を含んだものだったのかもしれない。
また、開会式の選手入場ではロシア選手団の入場時だけBGMが変わって、"ノット・ゴナ・ゲット・アス"が流れることになったが、開会式のプロデューサーを務めたコンスタンチン・エルンストは記者会見で、"ノット・ゴナ・ゲット・アス"を採用した理由として国際的によく知られている曲だからと説明したという。
タトゥーは1999年に結成し、その後、"オール・ザ・シングス・シー・セッド"の大ブレイクによりロシアを代表するポップ・ユニットとなり、これまで世界的に1500万枚のレコード・セールスを誇っている。11年には解散を宣言したが、昨年から活動を再開させ、日本のCM出演なども果たしている。また、二人は同性愛でもバイセクシュアルでもないことを明らかにしていて、リェーナはニュース・サイトのデイリー・ビーストに昨年次のように語っている。
「わたしの役柄のように考えてたことだったんだけど……映画みたいにね。でも、わたしはレズビアンだったことは一度もないの。女子に惹かれたことも一度もないし。でも、この役割を演じることで人助けになってたっていうんだったら、いいことなんじゃない?」