ピーター・フック、B・サムナーは自分の成功を見てニュー・オーダーを再開したと語る


今年も自身のユニット、ザ・ライトを率いてジョイ・ディヴィジョンとニュー・オーダーの演目をライヴで展開するピーター・フックだが、バーナード・サムナーは自分たちの成功を横目に見て、ニュー・オーダーとしてのライヴを掠め取ってやろうと思ったに違いないと語っている。

先週末に開催された6ミュージック・フェスティヴァルの楽屋裏で音楽サイトのギグワイズの取材に応えたピーターはライヴ会場の大小について次のように語っている。
「俺たちだって今の活動を始めた時は小さいところから始めたわけで、いきなり大きいところから始めたわけじゃないからね。おかしなもんでさ、ジョイ・ディヴィジョンとして初めてやったライヴなんて客は1人もいなかったからね。清掃員が1人床を掃いてただけでね。それがグラストンベリーに出演することになったりすると、12万5千人くらいいるわけだからさ。だからね、その間のどっかで演奏させてもらえるのなら、文句を言っちゃいけないってことだよ」

「でも、バーナードがニュー・オーダーとして活動を再開させるつもりになったのもそういうことだと思うよ。(ソロ・プロジェクトの)バッド・ルーテナントとしてツアーして、クソ会場にしかありつけないことに我慢できなくなっただけの話なんだよ。千ポンド賭けてもいいよ、絶対、理由はそれだから。さんざん悩んで考えた挙句、『もうこれは我慢ならない、あのバカからニュー・オーダーを取り上げてやる!』ってさ」

「俺みたいに他のミュージシャンに対して妥協することなく、やりたいことをやれるっていうのは本当に素晴らしいことだよ。あのまんこ野郎はニュー・オーダーを復活させてグレイテスト・ヒッツだけやるわけだから、またまた妥協を強いられることになるんだけどね」

なお、ニュー・オーダー脱退前にバーナードらとグレイテスト・ヒッツ的なライヴを展開していたことについてはどう思うかという問いには「あの時は、強硬にやめさせるべきだったんだと思うよ。あんなことをやるくらいなら、民謡でもやってた方がまだましだったよ」と語った。

ジョイ・ディヴィジョンとニュー・オーダーのオリジナル・メンバーであるピーターは2007年にニュー・オーダーを脱退し、その後バンドは活動休止し、バーナードは実質的な解散を宣言していた。

その後、ピーターは2010年からザ・ライトを率いてのジョイ・ディヴィジョンのアルバム全曲ライヴ・シリーズを展開し始め、その後、演目にニュー・オーダーのアルバムも加えることになったが、バーナードも11年秋からニュー・オーダーをピーター抜きで再招集し、ツアー活動を再開させることになった。