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予定の5分前、エルレのメンバーがステージ上に登場、細美がウィーザーの曲を唐突に歌い始める。満員の場内がざわめくが、いったんメンバーは引っ込み、今度はちゃんと定時に出てくる。そして。1曲目“Supernova”からもう、なんなんだ、この地面の揺れは!? しかも次はいきなり超名曲“風の日”!! この時点で会場全体が狂乱状態に! まったく、なんて凄いバンドになったんだ。“Space Sonic”“Mr.Feather”のような痛切な曲から“Pizza Man”“Marry Me”のようなパーティ・ナンバーまで、大合唱は止まなかった。「来年も嫌なことがあったら、ロックのライヴに行ってください。ロックは絶対、ロック好きを裏切らないから」。細美はそう言って、ステージを降りていった。もうほんと、その通りの凄いライヴだった。




「どうも、KEN BANDです」そんなさりげない挨拶で横山健登場。そして、「パンクロックやります!」という言葉から“Ricky Punks”へ! 続く“Eight-Hour Drive”の甘酸っぱいのにカラっと力強い疾走感、これこそ横山健だ! そこから矢継ぎ早にヤンチャなショートナンバーを叩きつける。彼自身の生き方の歌“Believer”の感動的な大合唱、“君の瞳に恋してる”カバー、そして愛息・楓太くん披露なんてサプライズも! 爆笑ガイジン漫才、サージの歌う “上を向いて歩こう”等サービスも盛りだくさんで、まさに横山健にとっての「パンク」を詰め込んだ最高のショーだった。ラスト“How Many More Times”、やっぱり名曲!(小杉俊介)