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もうしょっぱな、登場の仕方からして熱い!アナログフィッシュ。大きく身体を動かしながら佐々木(Vo・B)がステージに現れるやいなや、フロアがどっと沸く。“スピード”“Hello”とアップテンポな楽曲を畳み掛け、コール・アンド・レスポンスが熱かった“BGM”、「皆さんの住んでるTownはどんな感じですか?」と尋ねる下岡(Vo・G)のMCの段階で既に歓声があがった“Town”。後半戦トップバッターは、怒涛の熱さでフロアの心をぐっと鷲づかみにした。




お次はまたまた熱い、セカイイチ。ファンキーでハッピーなグルーヴがMOON STAGEを巻き込んでいく。岩﨑の「ようこそ、ライヴハウス幕張メッセへ!」のMC後、ジャジーに気だるく始まるダンスナンバー“はずなもの”へ。澄んだギターソロが美しいバラード“虹”にはフロアもゆったりと身を委ね、じっと動かない人も。「僕は来年も怒っていたいです」と“忘れてた事”、ラストは “石コロブ”。マイク無しで歌われた≪死ぬまで生きよう≫という歌詞が心に突き刺さった。




打って変わって、ゆったりグルーヴを会場に生み出してくれたのは、The Miceteeth。10人がステージに立ったら、まあ普通は「ところ狭し」という感じになるものだが、白いユニフォームを羽織った彼らの佇まいには圧迫感は全くなくて、幸福なオーラが立ち上っているのが気持ちいい! スカ、ジャズの要素をうまく噛み砕き、瑞々しく小気味よい新しいポップを生み出している彼ら。心地よさそうに自分のリズムで身体を揺らし、「うれしい、うれしい! 盛り上がってるやん? ありがとう、ほんまに」と次松。10人+フロアのお客さんとが溶け合い一緒にうたをうたっているような、温かいアクト。




 軽やかに登場したCaravan、手にはアコギとハーモニカ。ヒップホップのエッセンスを巧みに織り込んだ実に高度なポップ・ミュージックなのにどこかフォーキーな素朴さも漂って、口ずさみたくなるような楽曲ばかり。でも、単に心地よいだけでなく、内なるエネルギーは十全と漲っていることが一音一音からひしひしと伝わってくるのがいい。YUKIに楽曲提供した“ハミングバード”で会場を沸かせ、「ここにいるみなさんはミュージック・ラヴァーズだと思うので、聴いてください」と“Soul music”。アンコールは“CAMP”。COUNTDOWN JAPAN05/06初日のMOON STAGEは、ピースフルな温度で幕を閉じた。(大前多恵)