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アバ“ダンシング・クイーン”にのってステージに登場したのは、COSMO STAGE初日のラストを飾るアナログフィッシュ。ステージ中央で円陣を組んだあと、佐々木健太郎(Vo/B)はおもむろに「楽しもうぜ!」と連呼、「COSMO STAGEをひっくり返しちまおう」とオーディエンスを煽る。テンションが高い。

今年は彼らにとっては大きな転機だった。3月にオリジナル・ドラマー斉藤州一郎が病気療養を理由に脱退し、残ったふたりは7人のゲスト・ドラマーとアルバム『Fish My Life』を作り上げる。アナログフィッシュにとっては、まさに新たなスタートの年だったわけだ。そんな年の締めくくりとなる今夜は、彼ら自身も気合十分。ビッツ(Ds)と木村ひさし(Key)のサポートを背に、“ダンスホール”や“Clap Your Hands!”など踊り出さずにはいられないアナログフィッシュ節を全開にしたかと思えば、“世界は幻”や“PARADOX”ではしっとりとメロディを聴かせる。新曲をはさんでアンコールの“アンセム”までハイテンションのまま完走。ふたりのソングライターの個性がぶつかり合って生まれるマジックを、これでもかと見せ付けた。(小川智宏)