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28日のEARTH STAGE、トリとして登場してくれたのは沖縄スピリットをジャンルを超えたポップネスで表現し続ける5人組ミクスチャーバンド、HYだ。2008年は彼らにとって、2年ぶりとなるアルバム『HeartY』をリリースし、全国ツアーでその成果をより大きなものにしていく実りの1年だった。ステージに登場後、すぐにエイサーのコール&レスポンスとメンバー紹介でを満員のお客さんを盛り上げると、さらりと鳴らされたのはあの代表曲(すいません、これもまだセットリストは書けないんです)。演奏からも、MCからも、彼らがこの1年で手に入れてきた確かな自信が熱く伝わってくる。つらいことや悲しいことがあっても、優しい気持ちを失わないこと。そういうメッセージを無防備なほど真っ直ぐに乗せた楽曲には、毎日の生活で硬くなった心の扉も自然に開けてしまうようなパワーがある。ゴージャスな演奏のアンサンブルが、伸びやかなメロディを力強く歌い上げるヴォーカルとひとつになって、うっとりとした陶酔を生み出していく。終盤にむけてさらに盛り上がる演奏に、お客さんのハンドウェーブが応えるさまが美しい。アンコールの後、全員で深々とお辞儀をして去っていった彼らの顔は、清々しいほどの笑顔だった。(松村耕太朗)