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COUNTDOWN JAPAN 12/13 クイックレポート



COUNTDOWN JAPAN 12/13、いよいよ開幕! 「初めて夏のROCK IN JAPANに出てくれたのが2002年でした。今や(仲宗根)泉ちゃんもお母さんです! 大人になり、でもあの2002年の若さも失わず、最高のHYの音楽を聴かせてくれると思います!」という総合プロデューサー・渋谷陽一の前説MCとともに登場したトップバッター=HY、「みなさん、今ここに集まっているみんなの顔を見回してみて! 今年1年、乗り越えてきたパワーにあふれた顔です。そして、明日への希望、2013年の希望へつながるパワーを生み出していきませんか!」……そんな新里英之(G・Vo)の高らかな声が、幕張メッセの広大な空間を一気に祝祭空間へと変え、1曲目“ホワイトビーチ”でいきなり巻き起こった壮大シンガロングが広大なフロアを埋め尽くしていく。さらに「新曲いきます!」と“RAPしてチン”のアグレッシブなサウンドでEARTH STAGE丸ごとびりびりと震わせ、“隆福丸”のパワフルなビートがオーディエンス丸ごとでっかいジャンプへと導いてみせる。

「仲宗根泉ちゃんにベイビーが生まれました! ママになって、パワフルになってるんですよ!」という新里の言葉に、会場から惜しみない拍手が湧き起こる。「みなさんの大切な人を想う心を大切にしてください」(新里)という言葉とともに披露されたのは、今や国民的ナンバーとなった朝ドラマ主題歌“いちばん近くに”。仲宗根&新里の伸びやかなハーモニーが、心揺さぶるあたたかさとエネルギーをもってどこまでも広がり、EARTH STAGE一面のハンドウェーブを生み出していく。そして、仲宗根のピアノの調べとともに“366日”へ。より雄大さと包容力を増した彼女の歌が、名曲にさらに力強いヴァイブを与えている。ミクスチャー・ロックのダイナミクスと艶やかな「うた」の彩度を真摯に磨き上げてきた5人の進化が、CDJ12/13の舞台で最高の形で結晶している。

弾むビートと晴れやかなサウンドが無上の多幸感を描き出す“アミーゴ”では、新里の演技指導(?)でフロア一丸の「アミーゴジャンプ」! 最後は宮里悠平のハード・エッジなギター轟くミクスチャー・ディスコ的ナンバー“ガジュマルビート”でフロアをがっつり揺らして大団円! HYの「今」のスケール感を実証しつつ、フェス開幕の何よりの号砲を撃ち放つようなアクト。ありがとうHY!(高橋智樹)