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COUNTDOWN JAPAN 12/13 クイックレポート



さてこの初日、ASTRO ARENAが迎える初のライヴ・アクトはHALCALIだ。DJが“ストロベリーチップス-fascinate mix-”のトラックを出したところに、HALCAとYUCALIのふたりがステージの両翼に広がるようにしてマイク・リレーを繰り出す。岡村靖幸がリミックスを手掛けたファンキー極まりないビートに、デビュー時から変わらぬ自然体のラップとキャッチーな歌メロが弾けるのだった。「ちょっと声出してみますか~? おお、もう出てるな!」とコール&レスポンスを誘いながら、続いてはユーモラスなスウィング感にキュートな存在証明の歌声を踊らせてゆく“アティテュード”だ。そして強いベースとキック音が腹に響く中でオーディエンスの深いところにある欲望にタッチしてゆく“煩悩ダンス”と、O.T.F(RIP SLYMEのRYO-Z&DJ FUMIYA)プロデュースのナンバーが続く。「久しぶりー! みんなそうだと思うけど、1年ぶりのCOUNTDOWN JAPANということで。私たち、28日に出るのは初めてなんだけど、28日も負けずに盛り上がっているんでしょ? 激戦の3時台にASTRO ARENAに来てくれてありがとう!」と、今度は入念なダンスのレクチャーを行った上で、“Turn It Around”へと向かう。オーディエンスが頭上に翳す掌が、ひらひら、右へ左へと一面に揃って揺れていた。そしてエレクトロニックなダンス・チューンの“Quest Love”から「お待たせしましたー!」と“今夜はブギー・バック”に連なり、もはやHALCALIクラシックのひとつとして彼女たちが完全にモノにしてしまったお馴染みのヴォーカル・フックが、オーディエンスの体を揺らす。瞬く間の30分は、アルバム『サイボーグ俺達』の最終トラック“春狩道~19の夜~”で華々しくフィナーレを迎え、「最後にもう一度、声聞かせてくれますかー!? Say, CDJ! CDJ!Say,ジャパーン Say,ジャパーン!!」のコールが輪を広げる。ふたりのキュートなダンス・マイスターが仕切るフロアは、今年も最高だ。(小池宏和)