先ほどまでのレゲエ・ビートから一転、マシン・ビート轟くASTRO ARENAのステージに直立するスーツ姿の7人衆。そう、須藤元気率いるダンス・パフォーマンス・グループ=WORLD ORDER、COUNTDOWN JAPAN初登場! どこかテクノチックで幾何学的な7人のコンビネーションがしかし、最初は驚きの色が強かったフロアの空気をじわりじわりと高揚感で塗り替えていくのがわかる。「みなさんどうもはじめまして、WORLD ORDERです! フェスとかあまり出たことないんですけど、みなさんがあたたかいおかげで、楽しくやれてます!」と汗まみれの顔で語る須藤の声も、確かな充実感に満ちている。エレクトロ・サウンドと切れ味鋭いダンスが絶妙に響き合う“PERMANENT REVOLUTION”を観ていると、無骨なまでのスーツ姿が何よりの戦闘服であり晴れ姿のようにも見えてくるのが不思議だ。というか、彼らが渾身のロボット・パフォーマンスやダンスで示しているのは、システマチックな世界に生きている/生かされていると思っている僕らが紛うことなく持っている生命力とバイタリティそのものなのかもしれないーーということをあれこれ考えずにいられない、真剣勝負の肉体アートだった。最後の“MIND SHIFT”まであっという間の30分。またひとつ、CDJの新たな扉が開いた瞬間だった。(高橋智樹)
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