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COUNTDOWN JAPAN 12/13 クイックレポート


中盤戦を迎えた初日COSMO STAGEに登場したのはMERRY! オープニングの“finale”から、ガラ(Vo)はステージ中央に配置されたおなじみの机に乗りあげて「オイ! オイ! オイ!」と声の限りにシャウト。激しいヘッドバンギングと共に暴走する。10年以上におよぶキャリアに裏付けされたバンドサウンドは盤石かつダイナミズムに溢れ、中でもツーバスを土台に要塞のように組み上げた、ネロのドラムの破壊力は鮮烈だ。「MERRYです! 暴れていくぜ!!」(ガラ)と一喝して放たれた“ロストジェネレーション”と“ビニ本2丁目八千代館”では、狂人のように杖(のようなもの)を振り回して暴れ歌うガラの姿に瞬きも忘れて瞠目。まさに全身全霊の、迫真のパフォーマンスが繰り広げられる。今年9月には、苦闘と栄光のディケイドを集成したベスト盤『MERRY VERY BEST ~白い羊/黒い羊~』を発表し、ツアーは各地で大盛況。そんなバンドの勢いをまざまざと見せつけるようなライブである。

ようやくひと息ついて、「2年連続出演、ありがとうございます!」と感謝を届けるネロ。「ひとつだけお願い。余力残さないでくれ! 俺たちで全力使ってってくれ!!」と続けて、再び“Carnival”で急加速。フロアにはいくつものタオルが勢いよく振り回され、ガラは「みんな狂っちまえばいいんだー!!」と絶叫し、さらに「ありったけの声を聞かせてくれ!!」とシャウトする。ラストナンバーとなる“群青”ではCOSMO一丸の熱烈なコブシが突き上がり、さながら何かの決起集会のような異様な熱気で場内を包んで、意気揚々とライブを締め括ったMERRY。「2013年もよろしくお願いします! また僕たちとバカ騒ぎしましょう!!」と去り際にネロが告げた言葉に、盛大な賛同の拍手が湧いた。(奥村明裕)