フレーミング・リップスの“ヤー・ヤー・ヤーの歌”にのって登場、2006年最後のCOSMO STAGEを飾ってくれたのはアナログフィッシュ! 服装だけ見るとバラバラの趣味のようにも思える3人だが、ひとたび演奏が始まると、彼らの掲げるスローガン「Rock is Harmony」の通り、見事に3人の音は一つになっていく。そして、2曲目の“アンセム”で早くもCOSMO STAGEは早くも沸点へ。メロディー、グルーヴ、ハーモニーの3つが揃った、こういうバンドのすごさを改めて思い知らされる。シンプルなのに奥深く、しっかりと練られているのに胸と身体にすっと入ってくる。彼らのライヴはそんな楽曲の宝庫なのだ。凝ったブレイクを持っている“Magic”。彼らならではの珠玉のメッセージソング、“スピード”。迷宮のような構成を持つ“SIM CITY”。そして、最後に演奏された“公平なワールド”。「ルールを守らなくちゃ」「このワールドは公平なワールドかい」という歌詞を持つ、典型的なロックンロールのイメージの逆を行くロック・ソングだ。ハーモニーが寄り添う語りにくいメッセージ。やっぱりこんなバンドは貴重だと思う。(古川琢也)
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