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ギターの下岡晃、ベースの佐々木健太郎がかわりがわりにヴォーカルをとり、ドラムの斉藤州一郎も加えた全員で絶妙なハーモニーを生むアナログフィッシュ、カウントダウン・ジャパンには初回以来皆勤賞での出演である。“ダンスホール”“スピード”とマジカルなグルーヴを築いていき、イビツなポップとロマンチックなロックのミックスみたいな愛しいサウンド・スケープを作り出す。ぱっつぱつの白いワイシャツにネクタイ姿で大車輪をかます佐々木の暴れっぷりも、絶好調である。そこからバスドラにあわせて「みんなこれできる?」と下岡の手拍子に合わせて会場がハンドクラップ。それにあわせて“Hello”でフロアの盛り上がりは頂点に! 3人のコーラスワークが脳裏に焼きついて、まるで麻薬みたいなトリップ感がこみ上げてくる。「2000年になってから7年も経つのにさあ、俺らまだ90年代の亡霊みたいなのに振り回されててさあ……。来年こそはみんなが笑って過ごせるような希望があることを祈っています」と始まったのは“Sayonara90’s”。アナログ流にありったけのセンチメントと負のエネルギーと祈りをぶちこんだらこうなりましたみたいな、それはもう素晴らしい曲だった。で、オーディエンスをぐっと感動に浸らせたところでラストの大名曲“アンセム”投下。素晴らしかったです。(林敦子)