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「せっちゃ――ん!」と黄色い声援を受けて、4人のバンド・メンバーと共に姿を現した斉藤和義。昨日の幕張EARTH STAGEをシンガロングに沸かせた彼が、2日目のAURORA STAGEのクローザーとして登場だ。

しばしのチューニングの後、呼吸を合わせて鳴らされたのは“歌うたいのバラッド”! いきなりの名曲大放出に、場内にどよめきと歓声が轟く。テレビCMでお馴染みの“やぁ 無情”、そして“進め なまけもの”と続け、メロウで味のある斉藤節がオーディエンスを心地よく酔わせていった。

「イェーイ、こんにちは~」と手を振りながら斉藤。「アレですね、大阪も街は閑散としてますね。そんな中ご苦労様でございます。今年最後のライヴなので、え~、楽しませてもらいます~」と、2日目トリのプレッシャー・ゼロな脱力MCが頼もしいやら微笑ましいやら……そのようにして、ステージは終始マイペースに進行。とにかく染みたなあ、ソングライターとしての「あざとさ」とか作為的なところの全くない、真っ直ぐなコトバとメロディの数々が。あらためて得難いアーティストだと痛感した次第であります。

アンコールの“歩いて帰ろう”で、AURORA STAGEにシンガロングは止むことなく、到底書けないような下ネタも交えて15周年のアニヴァーサリー・イヤーを締め括った斉藤和義。連日の最高のステージ、ホンマにおおきにでした!