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 前説担当=総合プロデューサー渋谷陽一の「言うまでもなく、今いちばん熱いロックンロールを叩き出してくれているバンドです!」というコールに沸き上がった大歓声が、挨拶代わりの怒濤のメタル・ディスコ“Discommunication”で抑えきれないほどに高まる! さらに“Wanderland”“Vampiregirl”“Living Dying Message”を連射! 滝の轟音ギターが、和彦の極太ベースが、ちひろの爆裂ドラムが、そして格段に艶と攻撃性を増した卓郎の歌がオーディエンスを圧倒する。不穏な御伽噺からロック煉獄へ至るような壮絶な新曲“命ノゼンマイ”を披露した後、「今日ももう、どうにもこうにもとまらねえだろみんな! 来年もいけるかああっ!」という卓郎の絶叫に続くのはもちろん山本リンダのカバー“どうにもとまらない”。卓郎、歌詞の「真夏の一日カーニバル」のところを「真冬のフェスティバル」とアレンジしてみせるサプライズも。そしてそのまま“Black Market Blues”の暗黒祝祭ダンス・ビート、00年代が生んだ激烈スラッシュ・メタル・“Punishment”が立て続けに炸裂! 全身がびりびりと震えるような壮絶なステージのフィナーレは、驚異の「地獄の三三七拍子」的ナンバー“Cold Edge”! メタルもハードコアも70年代歌謡も問答無用に食い尽くして邁進する9mm Parabellum Bulletそのもののような45分間だった。(高橋智樹)