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ステージが真っ赤なライトで照らされ、まるで総合格闘技の入場シーンさながらの闘争的なオープニングで姿を現した、ヒア・カムズ、SOIL&“PIMP”SESSIONS! 「さぁ、はじめようか! ついてこいよ!! We call it Death JAZZ!!!」とフロントマン・社長が大声でアジテート。一気呵成に“Paraiso”に雪崩れ込めば、そっからは息つく暇もないカオティックなランチキ・パーティーの幕開けだ。リズム隊の絶妙なタイム感と甲高く鳴り響くブラス・セクションがどこまでも狂騒の度合いを高め、拡声器片手に社長が何ごとかをひたすら叫びまくる。さすがはグラストンベリーやモントルー・ジャズ・フェスティバルへの出演も果たした猛者たち、音の強度がハンパじゃない。フロアからはたまらず「オ――ッ!!!」という地鳴りのような歓声が沸きあがり、「オマエらは今日、ここに騒ぎに来たんだよな? 踊りに来たんだよな?? 主役はオマエたちだ!!」、「もっと欲しいよな!? ケツまでブッ飛ばすぞ!!!」など、幾度も繰り出される社長のアジテーションに懸命に腕を突き上げて応えていた。ラストの“SATSURIKUニューウェイブ”の燃え立つような熱狂は、多くのオーディエンスの眼に焼きついたことだろう。(奥村明裕)