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 開演早々、満員のEARTH STAGEに渦巻く“Curse Of Mine”の赤黒い音像。そして数万人のエモーションに一斉点火する“Storm Racers”のソリッドな轟音! 「俺たちthe HIATUSの2009年はここ幕張メッセで始まって幕張メッセで終わります!」という細美武士(Vo・G)の言葉通り、4月のパンク・フェス『PUNKSPRING 09』でお披露目(その時はバンド名も発表されていなかった)して以来、2009年ロック・シーン最大級の進化を体現してきたthe HIATUS。“Ghost In The Rain”の晴れやかなメロディも、“Lone Train Running”の超特急ビートも、“Centipede”の焦燥感に満ちたサウンドも、1年足らずの間にロック・ファン全体のアンセムになっている……ということを、EARTH STAGE全体から湧き上がる熱気と大合唱が何よりも物語っている。“Antibiotic”の緻密で豊潤なアンサンブルを経て、EARTH STAGEを焼き尽くすように凄絶に響き渡った“The Flare”! 「今年は最高の仲間と一緒にやってこれました! 仲間の歌です!」と“Silver Birch”、さらに“紺碧の夜に”でEARTH STAGEを揺らした後は、“Twisted Maple Trees”の壮麗なサウンドスケープで巨大な空間を包み込んでみせる。「来年はいっぱい笑える年にしたいね!」と細美。細美/masasucks/ウエノ/堀江/柏倉の音がドラマチックにせめぎ合う“Insomnia”の爆発的な音響を残して、5人はステージを去った。(高橋智樹)