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MOON STAGE4日間の大トリを務めるのは、過去、冬のこのフェスや夏のROCK IN JAPANで、トリやカウントダウンを務めてきたこのバンド、ザ50回転ズ! というわけで、ダニー(g&vo)、「この野郎! 待ちくたびれたぜええ!!」という第一声を放つや、タメにタメたものを一気呵成に放出するかのように、“50回転ズのテーマ”“マブイあの娘”“OH! ALL NIGHT LONG”とぶちかます。いつ観てもどこで観ても何時に観ても、オーソドックスでオールドスタイルでシンプル極まりない、パンキッシュなロックンロール。はっきり言って誰にでもできる。しかし誰にでもできるものを「おもしろく」「すごいもんとして」やるためには、何が必要か。人間力だ。まさにその、人間力が爆発しっぱなしなステージだった。“MONEY! MONEY!”“天王寺エレジー”“ロックンロールマジック”“YOUNGERS ON THE ROAD”と続き、出た!“Thank You for RAMONES”、そしてシメは“おさらばブギウギ”。おなじみのギター後頭部弾きを披露するダニーも、コール&レスポンスを求めるドリー(b&vo)も、ハイハットをぶち割りそうな勢いでエイトビートを刻むボギー(ds&vo)も、なんかもう、目がイッている。ロックンロールでトランスしてる。それが、この時間なのが信じられないほど超満員のフロアに、完全に伝染していた。
3人、ステージを去るも、アンコールを求める声がやまず、再登場。ダニー「こんな朝っぱらから、大バカ野郎たち! 大好きやぞ! もう1曲だけやってええか! カウントダウン・ジャパン、この場所を、カウントアップ・ジャパンにしてしまおうぜ!」というMCのあと、“Mr.1.2.3.4.MAN”で完全燃焼。最高のシメかたをみせつけてくれた。(兵庫慎司)