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朝イチからレイク・ステージは人、人、人! ほぼ満杯に集まったお客さんの熱気は、いきなり最高潮に盛り上がっている。何せ去年のROCK IN JAPAN FESではレイク・ステージ初日のトリをつとめ、COUNTDOWN JAPAN 03/04ではギャラクシー2ステージの年越しの瞬間をつとめたペンパルズがトップバッターなのだ。もう、フェスのキックスターターとしてはバッチリすぎでしょう!
恒例のフェス事業部長・兵庫の挨拶に続き、ペンパルズの4人は「おはようジャパ~ン!」と意気揚揚と登場。“ROCK THE SUN”とミドル・チューンの楽曲から一気にギアを上げ、“OKINAWA GO ROUND”でさらに点火! MCを挟んで“JUMPIN' THE GUN”“LET GO”“LIFE ON THE WAY”と、いきなりクライマックスに達したかのような盛り上がりが続く。
ロックンロールが好きでたまらない――。ペンパルズのライヴはいつも、体感する人すべての頭の中をそんな気持ちで真っ白に洗い流してしまう。ズンズンと重いキックを響かせながら疾走していくリズムも、軽やかにドライヴするギター・サウンドも、そしてフライングVを掻き鳴らしながら叫び上げる林の歌声も、そんな衝動の真っ只中から放たれている。上がる拳の一つ一つから、お客さんもその思いを全身で受け止めているのが伝わってくる。
去年のROCK IN JAPAN  FESは、名実ともにライヴ・バンドである彼らには珍しく半年ぶりとなったステージにして、ベースの平井が正式加入したペンパルズ再始動の場だった。しかし彼らは、今年の夏以降、今度はしばらくライヴをお休みすることになるという。「そんな思いを込めて――」と放たれた“PAST LAST SUMMER”は、まさに情熱(とその裏の一抹の寂しさ)を込めた熱唱だった。
さらに“DAYS GONE BY”“CALIFORNIA”と中期の名曲を続けざまにプレイし、へヴィ・グルーヴを叩きつける。そしてラストは“ラヴソング”で大団円! スタンディング・ゾーンだけではなく、いつの間にかシート・ゾーンの後ろの方までぎっしりと総立ちになったお客さんたちの大歓声がそれに応えていた。
「DO THE FES!」を掲げてこれまでに何度もROCK IN JAPAN FESを盛り上げてくれたペンパルズ。もはや貫禄すら感じさせるほどのステージだった。レイク・ステージ2日目、予想以上のスタートだ!!(柴那典)

1. ROCK THE SUN
2. OKINAWA GO ROUND
3. JUMPIN’ THE GUN
4. LET GO
5. LIFE ON THE WAY
6. DANCE
7. PAST LAST SUMMER
8. DAYS GONE BY
9. CALIFORNIA
10. ラヴソング