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サウンド・オブ・フォレストもいよいよ後半戦。日が傾いてきたステージをまず飾ってくれたのは、THC!!。ミクスチャーの破壊力を踏まえながら、日本的な情としなやかさを融合したそのサウンドは強力。「2~3年前は普通に観に来てたんですけど、やっと出ることができました!」とMCでも言っていたが、まさに鬱憤を晴らすかのような全力のステージ。特に季節外れの名曲“雪”は最高! そして、続いての登場は、つじあやのちゃん。今回は“朝錬”をしたというバンド編成。ウクレレというイメージだけではない、彼女の書く楽曲自体の力がそのまま伝わってくるステージだった。“春風”などで涼風を運びつつも、一番のハイライトは“Shiny Day”。ディストーション・サウンドも入ったこの曲は彼女の新たな柱となるような曲ではないか。そして、いよいよトリを飾ったのはART-SCHOOL。刹那的で、ある種残酷とも言える文学性を持っているバンドだが、メンバーも固まり、もう一度メジャー・レーベルに復帰したということで、今はいいモードなのだろう。ライヴは木下君の笑顔から始まった。“foolish”“MISS WORLD”、そうした代表曲もどこか目の前のオーディエンスを包み込むように響く。そして圧巻は事前のセットリストになかったのにやってしまった本編最後の“ロリータ・キルズ・ミー”。彼らならではの殺伐とした内面性はそのままに、王道のロックとしての力強さも備えてこの曲は鳴っていた。新生ART-SCHOOLの新しい形。1日目のサウンド・オブ・フォレストは不思議な幸福感と殺伐さを残して幕を閉じた。(古川琢也)


THC!!

1. Yeah Oh!!
2. 夏のルールで。
3. 雪
4. オメデトウ
5. 夏の夕暮れ
6. Unstoppable(T2005)

つじあやの

1. 春風
2. ありきたりなロマンス
3. 年下の男の子
4. Shiny Day
5. 愛の真夏
6. クローバー

ART-SCHOOL

1.Evil
2.foolish
3.イディオット
4.クロエ
5.MISS WORLD
6.車輪の下
7.刺青
8.あと10秒で
9.ロリータ・キルズ・ミー
ENCORE
10.SWAN SONG