サカナクションが7月30日にリリースするBlu-ray『SAKANATRIBE 2014 -LIVE at TOKYO DOME CITY HALL- Featuring TEAM SAKANACTION Edition ＋ Standard Edition』のトレーラー映像を観ると、本作が通常のライブ映像作品とは大きく性格の違うものであることがわかる。


作る側は作る側、観る側は観る側、という固定観念を壊したいということが、ここ数年のサカナクションの表現活動の太い軸になっているが、本作の「TEAM SAKANACTION Edition」では、ライブ映像のなかに「作る側」しか観ることのできない視点の映像が一種のアート的なコラージュとして侵入してくる。
しかも、それによってサカナクションの音楽がより一層、エンターテインメントとして楽しめる仕掛けになっているのだ。
作る側の視点を知ると、観ることがもっと楽しくなる。
そして、深いレベルの観る楽しみを知った人に、いつか作る側の仲間になってほしい。
これは、そんな素晴らしい循環を生み出そうとしているサカナクションの、攻撃的な次の一手としての映像作品だ。（古河）