運命の邂逅と、「新たな時代」の共闘――CUT10月号に、松村北斗×岩井俊二による『キリエのうた』特別対談掲載!

運命の邂逅と、「新たな時代」の共闘――CUT10月号に、松村北斗×岩井俊二による『キリエのうた』特別対談掲載!

9月19日発売のCUT10月号に、松村北斗さんと岩井俊二監督の対談記事を掲載しています!
10月13日公開の映画『キリエのうた』で、かねてより大ファンだったという岩井監督作品への初出演を果たした松村さん。本作で松村さんは、「いなくなってしまった恋人」を探す青年・夏彦を演じています。岩井監督にとっても思い入れのある登場人物だったという彼をどう解釈し、どう演じたのか。そして松村さんが作り上げた夏彦像に、岩井監督はどんな思いを抱いたのかーーじっくり、たっぷり、語り合っていただきました。
以下、インタビューを一部抜粋してご紹介します。

(松村さん演じる夏彦を見て)ふたりとない夏彦になったなと思います。(中略)僕としても思い入れのある登場人物だったので、それが彼によって作り上げられていくことにはすごく……感動もあって。北斗くんの想像力だったり、佇まいだったりがうまく作用して、本当に夏彦がそこにいるように毎シーンやってくれてたなと思います。(映画の中で)時代を経るところも、撮影のスケジュールの問題で必ずしも時系列通りに撮れるわけじゃないんですけど、どの時代もちゃんとすごく夏彦で。彼が作り上げる夏彦を、僕は本当に「なるほど」と思いながら眺めてたっていう感じでしたね(岩井)

(岩井監督と)会話をした時は――これはもう不思議なもので、岩井さんの声色のおかげなのか、言葉の選び方なのかわからないんですけど……夏彦について初めて知るというよりは、思い出したような感覚になっていくんです。自分なりにいっぱい台本を読んできたからかそう思えたのかもしれないですけど、「あ、そうか。夏彦、そうだった」みたいな。(中略)最初はすごくこんがらがっている糸だと思っても、一本ぴっと引かれたら全部ほどける、みたいな。そういう……エイムの良さのようなことを何度も体感しました(松村)


インタビューの後半では、今回の映画での出会いを経たからこそ感じる今の思いについても伺っています。

現時点ではまだ映画が公開していないので、岩井監督の作品に自分が出たっていう実感が持ちきれていなくて。お芝居をする人としてというより、初めて“岩井俊二”という存在を知ったあの日の自分のまま、という感じなんです。だから、一生のうちにものすごい思い出ができてしまったなあって――そういう、人生の終末みたいな気持ちでいっぱいで。(中略)今はまだ、人生の嬉しい思い出みたいな感じで止まっちゃってます(笑)(松村)

本当に、北斗くんには可能性しか見えないんですよ。これからが本当に楽しみだし、また一緒にやろうねって話していて。いろんなものを一緒に作っていきたいなって思いますね。(中略)激動の時代の幕開けみたいなところに立ってるから、そういう彼らと一緒に何かできたら、作り手としては冥利に尽きますよね。本当に、この時代のために僕は生まれてきたんだ、くらいに思ってますよ(笑)。彼らと相まみえることが、すごくわくわくするんです(岩井)


限られた取材時間の中でも、互いの言葉に真摯に耳を傾け、丁寧に会話を紡ぐ、特別な対談になりました。松村さんの繊細さと芯の強さが感じられる撮り下ろしフォトと合わせて、インタビューの全文はぜひ誌面でチェックしてみてください。CUT10月号は、9月19日発売です!(山下茜)


CUT10月号は現在以下よりご予約可能です。


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