発売中のCUT3月号で、Prime Videoにて配信がスタートしたAmazon Originalドラマ『沈黙の艦隊 シーズン1〜東京湾大海戦〜』特集を敢行しました!
本作は、昨年秋に公開した映画『沈黙の艦隊』に未収録シーンを加え、その後の怒涛の展開も描いた完結版。CUTには、核ミサイルを積載した原子力潜水艦〈シーバット〉を乗っ取り、独立国〈やまと〉の元首と名乗り出る主人公の海江田四郎を演じた大沢たかおさん、そしてその海江田の暴走を止めようと腐心する深町洋を演じた玉木宏さんが登場してくれています。これまでにないスタイルで、日本発の傑作エンターテインメントを生み出そうと臨んだふたりの挑戦を語っていただきました。以下、おふたりのインタビューをそれぞれ抜粋してご紹介します。
今、時代が勧善懲悪的なフェーズから変わってきたと感じています。若い人も「正義の味方なんていない」「綺麗ごとでは生きていけない」ということをインターネットによって知ってしまった。そんな中で正義の物語を作っても、没入してもらうのは難しいだろうと思いました。だったら、主人公をダークヒーローに振って、ある男の暴走をきっかけに取り巻く人間たちの葛藤を描いたら面白いのではないか。それが、僕が海江田をやることを決めたきっかけですね(大沢)
本作のインタビューを通して感じたのは、おふたりに共通している「日本の作品を世界に届けたい」という強い思い。(原作マンガが描かれた)当時と今では世界情勢は変わっていますが、日米安保などの問題は変わらずあります。だからこそ物語に共感できる部分があると思います。さらにVFXやCGの技術が格段に進歩していますから、今だからこれほどのクオリティに仕上げることができ、見えない敵の怖さを十分に表現できたのではないかと思います。(中略)どの作品でも、台本はあくまでも骨だと思っています。俳優とのセッションや空気感など、現場で肉付けすることが大事だと(玉木)
改めて、日本の俳優はすごいなと思いました。台本の何倍も深みが増していて。みなさんがそれぞれに抱える思いを芝居の中で表現されていた。次世代に伝えたいことを込めていらっしゃったんだと思います(大沢)
役との向き合い方や撮影秘話など作品にまつわる話から演技論まで、幅広く語っていただきました。日本の原作、制作で、日本語で勝負できるのは配信ドラマならではです。だからどんな反響があるのか僕自身すごく楽しみです。世界の方々に観ていただいて、今後も日本で良い作品づくりができる環境に繋がったらいいと思います(玉木)
インタビュー文は、ぜひ誌面にてお確かめください。静かな闘志が感じられる、撮り下ろしポートレートも必見です!(山下茜)
CUT3月号は現在以下よりご購入可能です。