発売中のCUT11月号で、11月8日から期間限定上映される劇場版『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』特集を展開しています。
同特集には、先日取材の様子をお届けした仮面ライダーWの左翔太郎&フィリップ役の細谷佳正さん&内山昂輝さんに続き、仮面ライダースカル=鳴海荘吉を演じた津田健次郎さんのインタビューも掲載!
『風都探偵』アニメシリーズから、翔太郎が「おやっさん」と慕っていた荘吉。物憂い大人の色気が漂う、本物の「ハードボイルド」な役に、どう取り組んだのか、役の解釈や収録時のエピソードを語っていただきました。以下、一部抜粋してご紹介します。
──津田さんはそのような大きな喪失感を抱えた中年男性の役を演じられることが多いような印象があります。喪失感を表現されるとき、何か特別に意識されていることはありますか?鳴海荘吉という人物は多くを語らない、行間の人みたいな印象はありました。語らないけど、抱えている苦悩……喪失感といいますかね。それは非常に大きなものがあるんだろうなと。そこを言葉に頼るのではなく、空気感で出していかなきゃいけないんじゃないかな、とは感じていました
脱力感、ですかね。何かを喪失してしまった人間は、力が入らなくなっているところがあるんじゃないか。勘でやっているところも大きいので、論理的な組み立てがはっきりとあるわけではないのですが……どう考えても、溌剌とはしていないと思うんですよ。特にね、年齢を重ねた人間には、そもそもある種の気怠さがある。(中略)シンプルに言えば失った月日だったりとか、会わなくなった人たちとか、親しい人を亡くした経験とか、人はいろんな喪失を抱えている。そんな気がしてしまうと、どんどんどんどん、力が入らなくなる。そこから、ある種の哀愁も生まれてくるのかな、という気はしますね
細谷さん&内山さんペア→津田さん、という順番でのインタビューだったこともあり、おふたりの話から続けて読むとより充実感のある特集になっていると思います。もちろん荘吉ばりのハードボイルド津田さんの撮り下ろしも掲載。ここでは撮影直後のオフショットをお届けです。CUT11月号、ぜひ誌面でチェックしてみてください!(山下茜)
CUT11月号は現在以下にてご購入可能です。