俳優とは果たして「虚」か、「実」か──今あらためて見つめ直す自分自身の「在り方」について。#渡邊圭祐 がCUT11月号に登場です!

俳優とは果たして「虚」か、「実」か──今あらためて見つめ直す自分自身の「在り方」について。#渡邊圭祐 がCUT11月号に登場です! - photo by 笠井爾示(KATT)photo by 笠井爾示(KATT)

発売中のCUT11月号に、渡邊圭祐さんが登場! 10月25日に公開する映画『八犬伝』についてのお話を伺いました。
本作は、役所広司さん演じる滝沢馬琴が『八犬伝』を描く現実世界の「実」パートと、その『八犬伝』の物語世界の「虚」パートが2部構成で展開していく壮大な一作。渡邊さんは、そんな映画『八犬伝』で「虚」パートに登場する八犬士・犬塚信乃を演じます。撮影を振り返ってのエピソードや役作りについてから、「実」と「虚」という概念は役者という仕事に大きく関わっているのでは?という概念についての視点まで、幅広く語っていただきました。以下、一部抜粋してご紹介します。

(撮影は)「大変だったな」よりも「楽しかったな」っていう記憶です。八犬士という、苦労をわかち合える人が自分含め8人もいて。個人競技じゃなかったのが大きい気がします。それぞれ別のパートを撮っている時には、「あいつらもやってるんだもんな、頑張らなきゃ」って思えたり。(中略)8人が勢揃いするシーンは少なかったですけど、荘助(鈴木仁)は序盤から一緒だったり、現八(水上恒司)とは一騎打ちのシーンがあったり。あと小文吾(佳久創)も一緒のシーンがあって。毛野(板垣李光人)、大角(松岡広大)、親兵衛(藤岡真威人)、道節(上杉柊平)に関しては、勢揃いする後半までほぼ会ってなかったんですけど、でもみんなで仲良く楽しく撮影していました

インタビュー中盤では、「虚実」の概念についての話から、「俳優さんって、もしかすると誰より『虚』と『実』を行き来していらっしゃるのでは?」という話題へ。渡邊さんに、お芝居している時と普段では「虚」と「実」が曖昧になったりするものなのか聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。

僕はもう、「虚」は「虚」、「実」は「実」です。完全にそういうタイプなので、何も混じらない。もちろん「虚」の感情を「実」に引っ張ってきちゃうみたいなことはあるんですけど、これって俳優だけじゃなくて、みなさんもそうなんじゃないかなと思います。ビジネスでの自分と、プライベートの自分って違うじゃないですか。そう考えると僕の場合、役を演じている時が「虚」だとしたら、「虚実」みたいなものが生まれてきてるはずなんですよね。仕事とプライベートでギアが分かれているとしたら、役を演じるというところでもう1個入り込むわけだから。「虚」の中からさらに「虚」に入るっていうのが、お芝居をすることになるのかなと思いました


映画についてはもちろん、役者という虚実入り交じる仕事についてまで、読み応えのあるインタビューになったと思います。撮り下ろしページでは、そんな渡邊さんのリアルを映し出すような質感のポートレートを掲載。CUT11月号、ぜひ隅々までご堪能ください!(山下茜)


CUT11月号は現在以下にてご購入可能です。

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