パク・チャヌク

パク・チャヌク

ちょっと前だけど、東京フィルメックスに来日したパク・チャヌク監督を取材した。
最新作『渇き』のプロモーションだったのだが、さすが韓国を代表する鬼才なだけ、その設定はもうめちゃくちゃ。

簡単にまとめちゃうと……
ひょんなことで吸血鬼になってしまう高潔な神父さん(映画界随一のファニーフェイスことソン・ガンホ)だが、そのために血に渇望することはもちろんのこと、それまでなかったあらゆる欲求が芽生えてしまい、次第にひょんなことで再会する幼馴染の妻に欲情してしまう。そして彼らは、まさに非人間的なインモラルな関係で結ばれることになるのだが……。

はい、狂ってます。
まさに『トワイライト』シリーズのアンチテーゼとも言えるこの作品。キャスティングから音楽まで、パク監督の映画に対する執念が嫌というほど込められていて、既にカンヌ映画祭をはじめ、海外(西欧)でかなり話題を呼んでいるが、一部では『オールドボーイ』を超える傑作とも言われていたりする。

実際のパク監督はとてつもないジェントルマン。取材漬けで疲れているというのに、リップサービスかもしれないけど、2年前にインタビューしたことあるぼくのことを「覚えてるよ」って快く迎えてくれ、新作について真摯に語ってくれた。こちらのインタビューは、公開にあわせて来年の2月発売のCUTに掲載します。(内田亮)
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