近年稀に見る、すさまじいラインナップが揃っていた今年のベネチア映画祭(そのレポートはCUT11月号に掲載します!)。
コンペ作品から、アウト・オブ・コンペ作品まで、早く観たい映画ばっかりだったんですが、これも特に気になる作品のうちのひとつ。
ロバート・レッドフォード監督最新作”The Company You Keep”。
http://www.imdb.com/title/tt1381404/政治を取り巻くスキャンダラスな事件と、その真実を追う記者をめぐるサスペンス、という題材はいかにもレッドフォードらしい骨太なものだし、徐々に暴かれていく政治犯の過去、やがて掘り起こされていく人間模様が形作るドラマ、イデオロギーをめぐる是非、というモチーフもまたかなり手堅く、ちゃんと教訓的でもある。
トレイラーを観る限り、重厚感と、畳み掛けるようなストーリーテリングのスピード感がマッチした、相当見ごたえのある作品になっている予感がバリバリにする。しかし、レッドフォード映画においてはおなじみのこととはいえ、重鎮キャストのこの勢ぞろいっぷりは異常だろう。
過去を暴かれ、再び逃亡することになる主人公を演じるロバート・レッドフォード、彼を追う記者を演じるシャイア・ラブーフのほか、ジュリー・クリスティ、テレンス・ハワード、リチャード・ジェンキンス、アナ・ケンドリック、スタンリー・トゥッチ、ニック・ノルティ、クリス・クーパー、スーザン・サランドンなどなど、目立つ名前を抜粋してもこんな感じ。これで見所のない映画になるわけがないよなあ。実際、ベネチアでも評判がよかったらしいし、日本での公開が決まるのが待ち遠しい。(小柳)