QVCマリンフィールドにてレディー・ガガを観た。
『LADYGAGA’S artRAVE:the ARTPOP Ball』ツアーがいよいよ日本に上陸した。海外では、このツアーが始まる前のショウケース・ライヴなどでかなりエクストリームな演出が行なわれるなどして物議も醸したが、ニューヨークのローズランド・ボールルームで開催された公演をはじめメディアからも絶賛を浴びていたので楽しみにしていた。
明日も公演はあるので細かいことは省くが、曲目等まだ知りたくない方はご注意を。
レディー・ガガほど、デビュー当時(もっといえばそれ以前)から一貫してアートとエンターテインメントに身を捧げるメインストリーム・アーティストはいないし、そういう意味でこれほど覚悟を決めていて突き抜けているアーティストもいない。でも、それを差っ引いても、今回のパフォーマンスはとりわけ突き抜けていたと思う。ガガ自身が、本当に楽しそうだった。メインストリームでDIYをやることの心地よさを思い切り味わっていたようだった。
特に驚いたのは、"JUST DANCE"、"POKER FACE"で、まるで過去の自分を再現するかのような出で立ちだったこと。そして、それらのヒット曲が、かつてと全く同じパワーで鳴り響いたこと。
アーティスティックであろうとする時、楽曲を再解釈し組み立て直し、今様にアップデートするのが最も理想的ではあるのだが、ガガのポップ・ミュージックとは、音楽自体を変えることなしに、プレゼンテーションの仕方だけを変えていくものだ。それは何も変わらないようでいて、ものすごいアイデアと努力を必要とするはずだ。今のメインストリーム・ポップとしてこれほど正しく、インテリジェントなものはないだろうと思えた。
レディー・ガガに再び究極のDIYクイーンの心意気を見た。QVCマリンフィールド来日公演。
2014.08.13 23:46