LASTORDERZを観ました


前回の続き。
昨夜下北沢CLUB Queで観た、LASTORDERZの話です。

イラストレーターでありアートディレクターであり、
言わずと知れたソラミミストであり、
奥田民生関係のライブの関係者席に絶対にいる男であるところの
安西肇さんのバンド。
途中で田口トモロヲが加入。
で、サマーソニックに朝イチで出たり、フジロックの前夜祭に出たりしている。
というのは、知っていました。ただ、どっちも見逃したし(朝イチと前夜祭だったので)、
その後も観たことはありませんでした。

で。
こないだニュースのコーナーでもご紹介しましたが、
このバンド、UKプロジェクトからリリースが決まったのですね。
で、UKのバンドのライブがある場合、UKのスタッフからいただく
お誘いのメールや電話って、普段、おひとりぐらいからですが、このバンドに限っては、
ライブのたびに、3人か4人からばんばかお誘いメールが届くのだ。
なんか、明らかに「兵庫は来い」「兵庫は来るべき」と、
狙い撃ちされている感じ。
それでも、いつも都合が合わなくて行けなかったので、さすがにそろそろ行かないとなあ。
というので、石毛輝@渋谷タワーインストアが終わってから、下北に移動した、
というわけだったのでした。

で。観た。大笑いした。

・SE、「タモリ倶楽部」のテーマのあの曲。フロア、大ウケ。でも、ある意味卑怯。

・ギター、女性。ベース、おじさん。ドラムもおじさん。ドラムはヘルパー。
ビブラストーンの人(!)だそうです。
ほんとのドラマーは女性。仕事かなんかで来れなかったらしい。

・その3人で演奏スタート。1曲目は「安西遅刻」と連呼する曲。
そう、安西さんて遅刻がひどいそうで、
「『タモリ倶楽部』のロケに遅刻してタモリを待たせる」
という恐ろしい行為を平気でする男、としても有名ですね。

・その曲をやっている途中で、安西さん「おいおいちょっと」
とか言いながら登場。
で、ベースのおじさんに「遅刻どころか昨日のリハは来なかった」と、バラされる。
フロア、爆笑。
なお、来なかった理由は「今日のライブに備えて」だそうです。

・で、安西さん、途中から歌い始める。次の曲で、田口トモロヲ登場。
安西さん、ギターを持つ。
なお、ギター2人も、ベースも、pignoseの、スピーカー内蔵のモデルを弾いている。
ZO-3と同じ種類の、家でちっちゃい音で弾く用の、おもちゃみたいなやつです。
で、3人とも、シールドは白いカールコード。そういうコンセプトなんですね。
あと、家に帰って調べて知ったところ、ベースとギター、プロミュージシャンですが、
本業は前者がサックス、後者はパーカッションだそうです。

・田口トモロヲ、かっこいい。
私、高校の頃、リアルタイムで、ナゴムギャルならぬナゴムボーイだったので、
「おおっ、ばちかぶり!」という感動あり。
というのは予想していたうれしさだったけど、
あと「おおっ、少年メリケンサックのジョニーさん!」という感動もあることを、
観て思い出しました。
あと、「かっこいい」に加えて、「しゃべりで笑わせる」とか、
「MCで場を仕切って進行させるのがまあうまいことうまいこと」とか、
「歌う時いろんな表情・いろんな顔を見せる、その見せ方がさすが一流の役者」とか、
「ジャンプが低くて素敵」とか、見所ほんといろいろあり。

・対する安西さん、ステージ左後方で、うずくまるように、そして暴れるように、ギターを弾いている。
でも、あんまり弾けてない。
で、曲間でみんながチューニングする時、自分もチューニングしようとして、
「……あ、そうだ。俺はしなくていいんだ」と、やめたりしてました。
つまり、そういう役割のようです。

・それで、曲の中で、時々ボーカルもとるんだけど、その自分が歌うパートを
平気で忘れたりして、曲が終わってから田口トモロヲに「歌ってよお!」と抗議される。
「新しいねえ、歌うの忘れるのって」とも言われてました。

・最後に次回のライブの告知してたけど、次回は、ギターの方、来れないそうです。
理由は「ユーミンの仕事で」。

・総じて、大人だけどパンク・バンドやりたいんだ! という思いで始まったバンドであり、
だから本業とは違う楽器を持って、かつミニギター&ミニベースで
「オリジナル・パンクっぽく音がペラペラ」みたいにしている。
そういうバンドである。と、お見受けしました。

・なんか全体に、「大島渚」を思い出しました、私。
にしては、ボーカリストが本業すぎて、かっこよすぎますが。


LASTORDERZ、リリースのニュースはこちら。
http://ro69.jp/news/detail/46756