ユニコーンの「封印曲」の話


ユニコーンの今年のツアーの初日、5月26日三郷市文化会館を
観て、「言いたい! 書きたい! でもネタバレになるから
書けない! ああっ!」とか、やたら興奮してたくせに、
ツアー終わってもなんも書かないじゃないか、あんた。
書きなさいよ!

という声を、twitterでお寄せくださった方がいました。
確かに。そうだ、もう書いていいんですね。
では書きます。

私がその三郷市文化会館の帰り道、ライブカメラマンTEPPEIと
電話で話していて、TEPPEIが知らなかったので、いい気分で
ウンチクをたれた、そのウンチクの話です。
詳しくはこのブログを。http://ro69.jp/blog/hyogo/51827

でも、これ、TEPPEIは知らなかったけど(なぜ。TEPPEIだから)、
解散前からのファンは普通にみんな知っていることなので、
改めて書くのもちょっとナンですが、まあいいや。

今回のツアー、ユニコーンは、ライヴの前半で、
“Maybe Blue”と“シンデレラ・アカデミー”をやった。
って、今、9月6日日本武道館のセットリストを見たら、
“シンデレラ・アカデミー”はやってない。
後半のアリーナ・ツアーでは、外したようですね。
でも“Maybe Blue”は、やっている。

ユニコーンは、中期あたりから解散まで、このあたりの、1stアルバムと
2ndアルバムの曲は、ライヴにおいて、封印していた。
なぜかは、ファンなら察しがつくと思いますが、つまり、
3rd『服部』でユニコーンが今のユニコーンになる前の作品だからです。
歌詞も曲も「こんな感じかな」って探りながら作っているような(特に歌詞)、
そしたらビート・パンクじゃないのにビート・パンクのフリをした
みたいな、それでバンド・ブームにのっかりましょう、みたいな、
それでまんまとのっかれたみたいな、そんなような、いわば
「高性能ビート・パンク・バンド」だった頃のユニコーン。
そういう時期の曲たちだからです。

その2枚のアルバムの曲、どれも絶対にやらなかったか、と言われると、
自信ないが、(「ペケペケ」は2009年の復活ツアーでもやってましたよね)、
少なくとも、「Concrete Jungle」とか「SUGAR BOY」とか、
そういう「いかにも」な曲は、やっていなかった。

という、初期の封印曲たちの中で、最もその「封印度」
(なんだそれは)が高かった曲、それが“Maybe Blue”なのです。
どれくらいその「封印度」が高かったか、というと、解散前の
ツアーでやっていたユニコーン・メドレーでは、何曲目かで
この曲のイントロをやって、客席が「キャー!」ってなるも、
イントロ終わって歌に入るところで次の曲に行っちゃう、OT、歌わない、
ということまでやっていたのでした。
確か、ライヴ・ビデオかライヴ・アルバムに、それ、そのまま入ってなかったっけ。

ゆえにですね。
今年のツアー1本目、5月26日三郷市文化会館で、6曲目に
“Maybe Blue”が始まった時、客席は一瞬「キャー!」ってわいたけど、
すぐ「……どうせまたイントロだけでしょ」って空気になった。
ところがOTが「なーみーだーかくすー長いかーみをー」と
歌いだしたもんだから、そこでみなさんイントロの時の10倍の規模で、
ドカーン!! と、なったのでした。
中には泣いてる方もいました。気持ちはわかります。

で、TEPPEI、ライヴで封印されてた曲、というのは知ってたけど、
解散前のツアーでは……というのは知らなかったので、
とうとうと語ってやった私だったのでした。
まあ、考えたら、無理もないんだけど。
その頃TEPPEI、まだ中1とかそれくらいだし。

その三郷市文化会館の翌日に、「なぜ今年のツアーで
ユニコーンはそういうことをやったのか」
について、考察したブログはこちらです。
http://ro69.jp/blog/hyogo/51824