『WHO IS SHE?』
『WHERE IS SHE?』
ときて、
『She’ll be fine』。
『WHERE~』の時のインタヴューで、「次はHOWか!?とか言われるんですよね(笑)」と言っていたが、このタイトルを聞いた時にしっくりくるものがあった。さすがだな、と思った。
「will」という助動詞は、当たり前のごとく未来を表すのに用いる単語だ。
高校時代、英語の先生が改めてこの「will」について話してくれたことがある。中学英語を何を今さら、と思って聞いていたが、
「will」という言葉には意志が宿る
と言っていた。例えば、
I will go there.(そこに行きます)
I will eat it.(それを食べます)
と
I will win.(勝ちます)
I will believe in you.(あなたを信じるよ)
「will」という単語の持つ意味合いが違うのが、何となくわかってもらえると思う。その違いは、そこに信じる意志があるかどうか、だ。
『She’ll be fine』は、意志の作品だ。
未来に待っている状態が「fine」――フロントマン井上らしい言葉で言うと「光」、であるかどうかは誰もわからない。もっと言えば、「光」があれば「影」も「闇」もあることだってわかっている。だけど「光」へ向かって進むんだ。そんな強い意志にあふれている作品だ。
井上にとっての「光」とは何なのか、「光」を追い求める原動力は何なのか。現在発売中のJAPAN3月号では、『She’ll be
fine』、そしてキーパーソン・井上の内面に迫った初ロングインタビューを掲載しています。
こちらは取材時のオフショット。
先月のJAPAN表紙のMAN WITH A MISSIONの真似をしてくれました(笑)。(林田)