「ロックンロールは死なない」と表明したメガシンの飄々として熱いワンマンを観た!

11月に出たニューアルバム『ロックはか゛わ゛い゛い゛』のインタビューで、音楽をやるのは「好きで楽しくてやりたいから」と言っていたMega Shinnosuke。昨夜のワンマンツアー「ロックはか゛わ゛い゛い゛」東京公演も、まさにその「好きで楽しくてやりたいから」でいっぱいのライブだった。

【インタビュー】Mega Shinnosukeが問いかける、今の時代にアーティストをやる意義。衝動まみれの新作『ロックはか゛わ゛い゛い゛』完成[PR]
クレバーじゃなくていい。計算ではなくパッションこそが、人を動かす音楽たらしめる。Mega Shinnosukeの近年の作品が特に気持ちいいのは、そのマインドがどんどん研ぎ澄まされているからだ。「衝動に忠実」とか「音楽は楽しいからやる」とか、当たり前のものが社会の構造や人間臭い邪念によって遠…

MCで「ここはライブハウスだから肩の力抜いて」と観客に投げかけていたけれど、実際みんながみんな「好きで楽しくてやりたいから」という理由だけで自由に飛び跳ねて、踊って、手を挙げていた。背面に巨大スクリーンを用意し、限界ギリギリの爆音を鳴らしてフロアを煽りつつも、佇まいは飄々としていて気負っていない。でも、歌もパフォーマンスもめちゃくちゃに熱い。「マジモンの完全即興」でやってるフリースタイルラップは東京でも冴えまくっていて、昨日あったあのロックスターの悲しい知らせを織り交ぜながら、どんどん分厚くなっていくバンドにあわせて絶叫する姿に痺れた。


「ロックは死なない」とみんなで表明するために全員で歌った本編最後の“一生このまま”。そこにはステージと客席のボーダーはなく、メガシンも僕らも全員が歌でひとつになるユートピアがあった。

嬉しいことに、次のライブの予定も続々と発表されている。1月からの弾き語りツアー「MEGA 弾き語り旅」でシンプルに歌いまくるメガシンも、3月からの2マンツアーでバチバチにやりまくるメガシンも、どっちも最高なはず!(畑雄介)


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