Czecho No Republicが鳴らす音は現実をファンタジーに染め上げる! 最新作『Mirage Album』の核心に迫りました

“Bad Dreams”の中で幾度も響き渡る《"Awake in Bad Dreams"》という言葉が示すように、先日リリースされたCzecho No Republic9枚目のアルバム『Mirage Album』は、Bad Dreams=悪夢≒立ち行かない日々をどう生きるのか、ということがが通底して描かれているように思う。


悪い夢から覚めるのではなく、悪い夢の中で目覚める(《"Awake in Bad Dreams"》)──ある種性悪説のようなこの言葉は、その印象とは裏腹に明るく、あたたかく、優しい響きを持ってポップな音となって鳴り渡る。

武井優心はバンドがくぐり抜けてきた様々な季節の中で、幾度となく覚醒し続けた。創作活動とはそもそも現実と幻想を行き来することに等しく、幻想から引きずり出した希望もあれば、現実を覆い尽くしてしまうほどの絶望もそこにはある。

そんな中で彼らは、現実をファンタジーに染め上げるほどのパワーを持って音楽を鳴らす。鳴らし続ける。
キャッチーでハッピーで、時にフォーキーでカントリーで、ロックでソウルでサイケなフィールを携えて、独自のアイデンティティを刻みつける。

2025年には結成15周年を迎える彼らはこの蜃気楼の先で、きっと確かに存在するオアシスをその手でたぐり寄せるに違いない。
メンバー全員で今作にかける思いを語ってもらったインタビューは、発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』12月号に掲載。アルバムと一緒に彼らの思いにも触れてみてください!(橋本創)


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