大阪出身の4人組バンドecosystemの東京初ワンマン@O-Crestに行ってきた。
大阪を拠点に活動を続けてきたバンドだけに、
「東京ワンマンは初体験!バージンです!」と、壺坂恵(Vo)。
出だしこそ、そんな東京の空気を探りながらといった印象もあったが、
大盛り上がりのフロアの反応に安心したのか後半は俄然ecosystemのペースで、
最高のパフォーマンスを見せてくれた。
ecosystemのライヴを見るといつも思うのが、
壺坂恵のこの存在感は何なんだろう?ということ。
彼女の剥き出しの歌の前では、一切の嘘は通用しない気がする。
あっちが本気ならこっちも。そんな風に聴き手の心も丸裸にしてしまう人だ。
とはいえ、そんな壺坂の絶対的な牽引力と人間的な魅力は
バンドの最大のカラーではあるが、決してそれが全部ではない。
壺坂のメロディが持つどこか刹那的で危うい雰囲気を支えるような、
メンバーの奔放でたくましい演奏が骨太のグルーヴとなって会場全体を巻き込んでいく。
まさにこの日のクレストは1曲ごとにフロアがあったまっていくのが目に見えるようだった。
MCで壺坂が「今日は今日しかないから」と言っていたのも印象に残っている。
明日後悔しないように今日に全力をかけるためのecosystemのロックが、
たしかな手応えを掴んだであろうこの日の「第一歩」を経て、
さらなる大きなうねりを作っていくことを期待している!(秦)