先週の金曜日、SHIBUYA-AXで行われた清 竜人の“WORK”ツアーを観てきた。
スカジャンに大きなサングラスのアーティスト写真に驚かされ、発売されたニューアルバム“WORK”の秀逸な完成度にさらに驚かされるという、進化を止めることのない清 竜人。
あのアルバムがどういった形でライヴで披露されるのかとても楽しみだったが、期待を裏切らない圧巻のパフォーマンスを観せてくれた。今回のツアーはアルバム音源にも参加しているASA-CHANG(Dr)、TOKIE(B)の他、佐藤タイジ(G)と伊東ミキオ(Key)という凄腕ミュージシャンを従えて行われたが、大御所の演奏にも引けをとらない清 竜人の歌声には終始心を奪われた。
ライヴ全体を通しての印象は、一曲一曲に込められた熱量の高さ。一曲が終わる毎に大歓声が沸きあがっていて、清 竜人が放つ音楽が観客を圧倒している正にそんな勢いがあった。そして、最新アルバム収録曲は勿論、デビューアルバム『PHILOSOPHY』から“ジョン・L・フライの嘘”なども披露され、変化と進化を遂げてきた清 竜人だけれど、しっかりと初期の頃からの音楽的センスや野望は踏襲され、昇華されてきているんだなと感じた。
あと、個人的に強く感じたのは、清 竜人の歌声には抜群に高いセンスと技術が備わっているんだけど、やっぱりどことなく悲しさを孕んでいるということ。だからこそ聴きたくなるし、もっともっと多くの人に聴かれて欲しい。これからの活動にも目が離せない。(渡辺)