昨年、全国7都市を巡るツアーを行っていたが、今年もこの3組がZepp Shinjukuのステージに集まった。
各バンドがMCでお互いのことに触れていたが、3組は音楽性が似ているから集まったということではない。なんならファン層すらもバラバラかもしれない。
でも同世代のバンドとして、もっと羽ばたいていきたいという同じ目標を持っている仲間として切磋琢磨し、似ていないからこそ個性が際立って感じられるイベントだ。
ハッピーな曲はないけど劣等感を抱きしめてあげることができると熱いメッセージを全力で届けたちゃくら。
恋愛のあれこれを共感できる言葉と誰もがノれるロックサウンドに乗せて会場を明るい空気で満たしたガラクタ。
一瞬でもズレたら崩れてしまいそうなほど緻密なグルーヴと切ない歌詞で心に寄り添ってくれるberry meet。
私は去年WWW Xで行われたスリーマンを観させてもらったが、その頃と比べると各バンドが著しい進化を遂げていて、自分たちの強みを最大限伸ばす形で最高のパフォーマンスをみせてくれたのが嬉しかった。
秋から冬にかけて、3組はそれぞれ自身最大規模のワンマンライブを控えている。きっとその頃には、さらにパフォーマンスに磨きがかかっているに違いない。(有本早季)
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