ジョン・ライドン先生健在! PiLの最新ライヴを観た♪

 ジョン・ライドン先生健在! PiLの最新ライヴを観た♪
 ジョン・ライドン先生健在! PiLの最新ライヴを観た♪
★ご報告が遅れましたが、久々に観てきました♪♪♪ PiLの最新ライヴ@London Shepherds Bush Empire.

前回観たのは2013年6月にロンドン・フィンズベリー・パークで行われたザ・ストーン・ローゼズのサポート・アクトとして、
ジョニー・マーやマイルズ・ケインetcと同じ日にPiLが出演したときのライヴだったので、
2年以上ぶりということになる。

あの日のPiLのライヴも、
当日の「ラヴ&ピース♪ 音楽とハッパさえあれば全てがオッケー♪」ノリの観客のムードに、
「お前ら、なにをいい気になって平和ボケしてるんだ!!!
自分の周りをよ~く見回してみろ。現実の世界はとんでもないことになってるんだぞ」といきなり冷水をぶっかけるようなテンション漲るパフォーマンスで異彩を放っていたが、

今回のPiLの新作『What The World Needs Now...』やツアー/ライヴも、
昨今の「シュガー・コーティングされた無難なラヴソング専門の売れっ子SSW、思考を放棄しひたすら肉体的快楽を追求する高性能ダンス装置=EDM(といっても筆者はべつにダンス・ミュージック自体が嫌いなわけじゃない)」が独占するメインストリーム・シーンから良い意味で浮きまくっている。

 ジョン・ライドン先生健在! PiLの最新ライヴを観た♪
 ジョン・ライドン先生健在! PiLの最新ライヴを観た♪

パンク、トランス、ダブ、エレクトロetcが入り混じった、とことん独創的かつ摩訶不思議なサウンド・スケープ、
宗教紛争("Religion""Corporate")、家族の死("Death Disco")、自殺願望("Poptones”)、企業闘争("Corporate")など、
我々がともすれば避けたがるテーマについて改めて考えさせられるヒントや問題提起が満載の歌詞。
同時にジョン・ライドンが書くヴォーカル・メロディーは時に驚くほどポップだったりもする。
こういう知的かつ聴き手の思考を促すポップ・ソングを書くアーティストがここ数年めっきり減ってきたのはほんと悲しい、、、。

筆者がセックス・ピストルズやザ・クラッシュがBGMの思春期を過ごしたパンク世代だからかもしれないが、
歌詞がお粗末なバンドは今でもまともに聴く気になれないし、
自分はこういう「Pop songs with the difference」を今も一番愛しているんだ!!!ということを改めて確認させてくれたライヴだった。
 ジョン・ライドン先生健在! PiLの最新ライヴを観た♪

★当日のハイライト動画も

14分以上にも及ぶ鬼気迫る長編ヴァージョンの”Religion”
http://www.youtube.com/watch?v=g56B0IpRVuM

”Rise"
http://www.youtube.com/watch?v=0ZXb1SqLGaM


★ライヴ・レポの続きは、11月1日発売の次号Rockin'onで♪
児島由紀子の「ロンドン通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする