★現在はメンバー全員が過去の作品の印税だけでも億万長者として生きていけるほどリッチなレッド・ツェッペリンの面々ですが、
ツェッペリンに加入する以前は、
英中部バーミンガム近辺の地方ライブ・サーキットで歌う無名に近いシンガーだった、ロバート・プラント(当時20歳)。
★そんな地方青年ロバート・プラントに、
1968年のある日、
ロンドンで売れっ子セッション・ミュージシャンとして活躍していたジミー・ペイジが
「もうじき新バンド(当初のバンド名はニュー・ヤードバーズ、後にレッド・ツェッペリンと改名)を組む予定なんだけど、
ヴォーカリストとして加入する気はある?」ともちかけた時、
オファーした初任給はいくらだったのか???、、、。
★ちなみに、その際ジミーペイジがロバート・プラントに出したのは、
(1)【週給£30(22年現在の価値で約£554.39=日本円で約8万6978円。つまり月給制で約34万7912円。
バンドが売れようが売れまいが毎月「約34万円」を保障してくれるということなので、
当時20歳の無名シンガーだったロバート・プラントにとっては悪くない初任給といえる)】をとるか?
(2)それとも【バンドの収入全て(作品の印税やライブのギャラetc)からのパーセンテージ。
バンドが成功した場合はバンド収入のパーセンテージも莫大なものになるが、
成功しなかった場合は「何ヶ月も収入ゼロ、、、」なんてこともあり得る)】をとるか?
というオファーだったらしく、
そんなロバート青年に相談をもちかけられ、
「ジミー・ペイジの新バンドは成功するから(2)のオファーを選んだほうがいい」とアドバイスしたのは、
あのポール・ロジャースだった!!!
★当時の様子を2018年の英メディアの取材でポール・ロジャース自身がこんな風に振り返っている。
↓
「ロバートとはツェッペリン以前から知り合いだったんだ。
で、あの日は僕がフリーのメンバーとしてバーミンガムでライブをやった後にロバートと再会したんだけど、
そのとき『実は相談に乗ってほしいことがある』ってことで一緒にホテルに戻って紅茶を飲みながら話をしていたら、
ロバートが『つい最近ロンドンでジミー・ペイジっていうギタリストに会ったんだけど、彼の名前を聞いたことがある?』って訊いてくるから、
『うん、もちろん。彼の名前は業界人の間でよく知られてるよ。
偉大なセッション・ミュージシャンとしてロンドン界隈では有名だからね』って答えたら、
『実は彼からもうじき結成する新バンドに加入しないか?って誘われたんだ。
週給で£30(22年現在で幾らなのか?は上記の(1)を参照)をとるか?
バンドの全収入からのパーセンテージ(上記の(2)を参照)をとるか?
っていうオファーなんだけど、どっちを選ぶべきだろう?』って言うから、
僕はこうアドバイスした『そうだな、僕だったら躊躇なくバンド全収入のパーセンテージを選ぶね』」。
★そしてあれから約50年、記録破りの大成功を収めたツェッペリンのメンバーとして活躍してきたロバート・プラント。
あの時のポール・ロジャースの「賢明なアドバイス」のおかげで、
22年現在のプラント御大の総資産は「約200ミリオン・ドル(約229億5千万円)」と言われている。
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