ビートルズとロンドンのバスカー


★上の写真は、先日ロンドンの地下鉄駅構内で見かけたバスカー。

レスター・スクエア駅に入るなり、
もの凄い超絶ギター・プレイが聞こえてくるので、思わず音の出所を探しているうちに、このバスカーを発見。
今週末の「地下鉄線大幅運休」のケオスも激混みの雑踏も忘れて、しばし聴き入ってしまった。
主なレパートリーはジミ・ヘンドリックスやクリーム、ピンク・フロイドetcなんだけど、なんでこんな人が地下鉄駅でバスカーなんかやってるの!!!???
と言いたくなるほど巧い。

、、、でもまぁ、ロンドンはその辺のローカル・パブで演奏してるような無名バンドでも、
チャートを賑わす有名バンドのメンバーより100倍ぐらい巧い人がゴロゴロいるので、競争率も多分世界で1~2を争うほど激しいんだろう。
プロの世界で成功していくのはなかなか大変なんだろうなぁ、、、。

ちょっぴり切ない気分になりつつ、£1コインを5個(普段は普通レベルだと£1、巧い人には£2進呈することにしている)、そっとこの人の足元にある帽子の中に入れた。

にしてもこの構図、決まり過ぎだと思いません?(笑)。

ご存知、最新UKアルバム・トップ10にも2枚揃ってチャート・インしたばかりの、
『ザ・ビートルズ1962年~1966年(赤盤)』と『ザ・ビートルズ1967年~1970年(青盤)』の宣伝ポスターの前で演奏する、ロンドンのバスカー。

あまりに絵になりすぎなので、ついでに写真も一枚撮らせてもらった。



★で、同時にふと思い出したのが、何年も前に英トーク・ショーTV番組に出演した際のサー・ポール・マッカートニー。

その際ご本人が紹介し、コメントしていたのが、
「ロンドンの地下鉄駅でバスキングするポール・マッカートニー」のクリップだった。

♪ここで一部が見れます。

Paul McCartney Busking - ' Yesterday '
http://www.youtube.com/watch?v=O4zT7VhpDcQ

変装しているとはいえ、ほとんどの通行人が「あのサー・ポール」だと気付いていない!!!!!!

いくらロンドンには巧いバスカーがゴロゴロいるとはいえ、あのサー・ポールですよ。
普通ならあの「声」を聴いただけでピンとくると思うんだけどな(笑)。
(この動画の地下鉄駅も確か「レスター・スクエア駅」だったと思う)。

なお、この動画のフル・ヴァージョンは、
84年のサー・ポールの映画『Give My Regards To Broadstreet』にも収録されていたと思うので、
気になる方はぜひそちらも。
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