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    英パンク勢の最大の標的=サッチャー首相へのプロテスト・ソング×5曲

    英パンク勢の最大の標的=サッチャー首相へのプロテスト・ソング×5曲

    ★モリッシーの“Margaret on the Guillotine(1988年)”を例にあげるまでもなく、
    UKパンクが勃発した70年代中期から「右翼の象徴」=故サッチャー首相は、多くの「左翼&アナーキスト」層にとって最大のブギーマンであり、
    そして「最適のターゲット」であり続けてきた。

    英アナーコ・パンクの代表格=Crassのペニー・リンバード(ドラムス&作詞)も後に当時の自分たちを振り返り、
    こんな風に語っている。
    「資本主義社会に反抗しようとしていた70sの若いアナーキストやアーティストたちにとって、
    サッチャーはまるで神が与えてくれたような最適の歌の題材、”超悪党キャラ”だったのよ」。

    故ジョー・ストラマーも79年にリリースしたザ・クラッシュの『Cost of Living EP』のジャケ写として、
    当初は「サッチャーの顔写真とスワスティカ(ナチの紋章)のコラージュにするつもりだった」と語っていたし、
    パンク・アーティストのサッチャー批判は、いわば70sから続いていたUKパンクの伝統だった。

    ★「現UK左翼リベラル層の代表メディア=英ガーディアン紙」も、早速こんな特集記事を掲載しています。

    http://www.guardian.co.uk/music/musicblog/2013/apr/08/five-songs-about-margaret-thatcher
    「サッチャー首相へのプロテスト・ソングを書いてきたパンク・アーティスト×5」。

    ここで挙げられているのは、以下の5曲。

    (1)Crass / How Doed It Feel to be the Mother of a Thousand Dead
    (2)The Beat / Stand Down Margaret
    (3)The Blow Monkeys and Curtis Mayfield / (Celebrate) The Day After You
    (4)The Notsensibles / I'm In Love with Margaret Thatcher
    (5)Billy Bragg / Between the Wars

    ★因みについ先日公開されたプライマル・スクリームの新曲“2013”にも、こんなフレーズが出てくる。

    Soldier boys dying in the war
    Here their mothers cry
    The Chairmen of the board of B.P./ Shell(←英石油会社)
    are Guilty of war crimes
    Thatcher children make their millions
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