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    今日のKEYTALK :赤坂ブリッツを観て思ったこと

    今日のKEYTALK :赤坂ブリッツを観て思ったこと

    写真は単なる帰り道の写真です。雨でした。

    KEYTALK、『OVERTONE』ツアー14本目、赤坂ブリッツ。

    なぜKEYTALKが新しい世代のトップランナーでいられるのか。
    それを完璧なかたちで証明してみせたライヴだった。

    今のライヴハウスには何があるのか、なぜお客さんが何度も集まるのか、なぜこんなにライヴが盛り上がるのか。
    言うまでもなく楽しいからである。
    そして、音楽が楽しみ続けるに足るものだからだ。

    お客さんにとって、何度も何度もライヴに通い、楽しめる音楽なのかどうか。
    その場限りの刹那的なビートでもなく、テンションだけのリズムでもメロディでもなく、その音楽は、日々を過ごす中でどういうものとして存在してくれるものなのか。
    脳内で音を再生させれば、あるいはライヴハウスでのあの気持ちよさを思い出せば、日々に意味を生んでくれるようなポジティヴで高品質な音楽。
    KEYTALKは今、誰よりもそれを精度高くやっている。
    今日もブリッツ全体に広がっていた、「ついにこの日がきた」「あの曲がきた」感というのは、何度脳内再生されてなお、楽しさを失わない、高度に洗練された音楽でなければ生み得ないものだと思う。

    KEYTALKはそういう意味で、本当に強いバンドだ。
    メロディ、二人の歌、ギターフレーズ、キャラクター。
    どれを取っても、日々を彩ってくれる。
    だからこそ、彼らの「ライヴ」はこんなにカラフルで楽しい。

    KEYTALKはまだまだいける。
    今も素晴らしいバンドだが、彼らは本当にすごいバンドになれる。

    たくさんの「楽しい」に見事に裏付けがある、本当にいいライヴだった。
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