Plastic Treeの約1年ぶりとなる最新シングル『瞳孔』のPVが公開。
浮遊感、というのはプラを語るときの常套句だが、これはまさにそういう楽曲で、どこに連れて行かれるかわからないある種の不安さと、そんな「どこか」に連れて行かれることへの背徳感が同時に押し寄せてくる。
まるでメビウスの輪のような異次元のポップス。
これがやれるバンドは本当に稀有だ。
何よりシンプルで、だけど、というか、だからこそ「これしかない」というラインで流麗に流れるメロディ。
そのメロディを包み込み輪郭を消していくような甘美なフィードバックギター。
そして、有村のヴォーカルはこの方位磁石の狂った世界に手を引き誘うガイドのようだ。
この背徳感。そう、これぞプラだ。
近々有村に取材をさせてもらう予定。楽しみ。
作詞:有村竜太朗 作曲:長谷川正 編曲:Plastic Tree