The Sketchbook@SHIBUYA-AX、熱くまっすぐなライヴだった

The Sketchbook@SHIBUYA-AX、熱くまっすぐなライヴだった

デビュー2周年を迎えるまさにその日に、バンド史上もっとも大きな会場でライヴをやる。
文字で書いてしまえばただそれだけの話だが、そんなただそれだけのことがえらくエモーショナルな物語になる。
これからも続いていく物語の重要な句読点になる。
この日、バンド念願のAXのステージに立ったThe Sketchbookの3人は、まさにそんな物語の重要な句読点となるような、とても彼ららしいライヴを見せてくれた。

The Sketchbookはオーディションで結成されたバンドだ。
本来バンドにインプットされているはずのメンバー間にある必然や一体感は時間を重ねるたびに獲得してきたバンドだ。
JAPANのインタヴューでも語ってくれたことがあったが、メンバーはそこにコンプレックスを感じてもいた。
だが、彼らはそれを隠さず、むしろ、3人で超えていくべきものとしてとらえ、真正面からぶつかってきた。
1年で100本のライヴをやるんだと言って本当にそれ以上のライヴをやり、AXでライヴをやるのにふさわしいバンドになるんだと言って、本当にAXの舞台で3人きりで見事に成長したタフなステージを見せる。
それはちょっとすごいことだと、真面目に思う。
メジャーでリリースを続けながら、バンドのドキュメントを見せ、ファンと共有していく、というのは勇気が必要なことだったと思う。

その結果がこの日のパフォーマンスと、集まったたくさんのファンの声援だ。
一切の虚飾や誇張のないメッセージが呼んだ、やはりウソのないメッセージ。
その不器用な関係性が詰まったライヴが感動的でないわけがない。
特に新曲”明日へ”の届き方が印象的だった。

これからもまっすぐ熱い3人のまま、どこまでも突き進んでほしい。
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